韓国の“新星イケメン俳優”2人が異なる魅力を発揮 ロモン&ソ・ジフン解説<代理リベンジ>

2022/11/26 11:10 配信

ドラマ レビュー

常に初心を忘れずデビュー作を見返すソ・ジフン


「代理リベンジ」ディズニープラス スターにて独占配信中 (C)2022 Disney and its related entities


犯人捜しの糸口として、ジェボムが失った記憶の中にすべての事件の始まりが隠されているようだ。ジェボムを演じたソ・ジフンは、その「記憶が無い」という部分に魅かれたんだそう。「消えた1年間の記憶が、どんな重要な事件と関係してるんだろう、と予想しながら演じました。それが少しずつ明らかになったときのジェボムの感情は、僕自身も共感するところがあり、楽しく撮影しました」と語り、今回の役は彼にとって挑戦でもあった、と製作発表で語っていた。

ソ・ジフンは若く見えるせいか、この「代理リベンジ」の前に出演した「青春ブロッサム」でも高校生役だったが現在25歳だ。中学時代にドラマ「ドリームハイ」のキム・スヒョンの演技を見て俳優に興味を持つようになり、映画「BLEAK NIGHT 番人」を観て本格的に演技を学ぶために大邱から上京した。大学では映画演劇科を専攻。2016年に「シグナル」の女子高生の集団暴行の主犯格役でデビューし、出番は少なかったが、強烈なインパクトと甘いルックスで「彼は誰!?」と注目を浴びた。

「シグナル」の後も「ソロモンの偽証」や「恋するレモネード」などで学生役を中心に重要な役割を次々に演じて人気と実力を着実に上げてきたが、大きく飛躍したのは、2018年の「ケリョン仙女伝」。彼は動物や植物とも話せ、枯れた花も生き返らせる不思議な能力を持つ心やさしい大学院生・クムを演じた。純真無垢で一途な恋心の癒されキャラ「クム先生」に胸キュンした女性が続出。演技面でも、コ・ドゥシム、ムン・チェウォンなどの大先輩たちと堂々と渡り合い、存在感を見せつけた。

だが本人的には、振り返ってみると「もっと上手くやれたのではないか?」と残念な気持ちになったようだ。この作品だけでなく、彼はいつも自分に厳しく満足することがない。「“俳優”と言うにはまだまだ足りない部分が多い」と、常に謙虚だ。そして今でも初心を忘れないためにデビュー作の「シグナル」を見返すのだという。

その人物が実在してると感じてもらえるように演じたい


「1つのイメージにとらわれずに、毎回新しい姿を見せて驚きを与えられる俳優になりたい」と言う彼は、「シグナル」で見せた集団暴行の主犯格に始まり、「あいつがそいつだ」の明るくおちゃめな姿や「青春ブロッサム」での冷たさを内包したキャラクターなど、幅広い多面性を見せてきた。「実際の僕は無愛想だし静かな性格なので、そんな僕にみなさんが善良でやさしいイメージを持ってくださったのが、自分では意外でした。自分では強い役を演じるのがラクだと思ってたんですけど。そんなイメージを生かしつつ、後悔しないようにできる限り多くの役に挑戦していきたいです。そして、その人物が実際に居そうだと感じてもらえるように演じたい」と語っていた。

そして「作品で自分が出てきたときに、劇の流れが壊れないように演じたい」と努力する彼にはオファーが途切れない。2023年には四柱推命をテーマにしたミステリーに、天才占い師役で主演が決定している。