韓国の“新星イケメン俳優”2人が異なる魅力を発揮 ロモン&ソ・ジフン解説<代理リベンジ>

2022/11/26 11:10 配信

ドラマ レビュー

2023年には日本でファンミーティングを開催するロモン


「代理リベンジ」ディズニープラス スターにて独占配信中 (C)2022 Disney and its related entities


ソ・ジフンシン・イェウンと共に「代理リベンジ」でメインの1人を務めるスホン役のロモンは、2022年のNETFLIXの学園スリラー「今、私たちの学校は…」(以下「学校」)のスヒョク役で、世界的な人気を受けたライジングスター。この作品に出演して、彼のInstagramのフォロワーは数十万人から一気に増え、現在は550万人を超え、2023年には日本でのファンミーティングも決定するほど、人気爆発中だ。

本作で彼が演じるスホンは、文武両道の人気者。兄をイジメ自殺で亡くし、母親はそのせいで入院中。入院費を稼ぐためにアルバイトに精を出している学生だ。最近脳腫瘍が見つかり、余命半年の宣告を受けてしまった。そして、報酬につられて復讐代行を始める人物だ。ロモンはスホンの魅力を「厳しい状況でも前向きにしっかり生きていこうという点。そして責任感」と語っている。

キックボクシングが得意な設定のため、彼は撮影前から週に3~4回の訓練をし、それでは足りない、と明け方に河原で練習するほど努力した。併せて、復讐代行するイメージに合わせ、毎日1~2時間のウェイトトレーニングで体を大きくしたのだとか。また、バイクのシーンのために免許も取ったそう。

今回、ロモンをはじめキャスティングで重要視されたのは「制服がよく似合いながらも成熟した感じが出せる」こと。彼は「学校」に続き制服姿を見せたが「今じゃなきゃできない役なので大切にしているし、ワクワクしました」と語り、「『学校』では、ゾンビが発生して友達と共に逃げて戦ったが、今回は1人寂しく置かれた状況で真っ直ぐに立ち向かって戦う」と、自身の役柄の違いを語った。

ウズベキスタン生まれ、韓国育ち

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ロモンはウズベキスタンで生まれ、小学生のときに韓国に来た。生粋の韓国人だ。本名の「ソロモン」は、キリスト教ではないが、父親が聖書を読んで、「ソロモン王のように賢く生きてほしい」という思いを込めて付けられたんだそう。芸名の「ロモン」は家族や友だちからの呼び名だ。

彼が芸能界に興味を持ったのは小学生のとき。祭で舞台で踊ったときに受けた拍手が刺激的で、人前に立ちたい、と思ったのがきっかけ。ダンスが好きで、アイドルになることも考えたという。中1のときに現在の事務所を紹介され、演技を学んでみたらどうか、と勧められ、教室に通うように。「初めて演技をしてみたらとても面白くて、学ぶにつれて深くて難しいことを知りました。元々勝負欲があるので、上手くやりたいという気持ちが大きくなって、それが今でも続いているようです」と語った。

子役として活動を始め、2016年に映画「こわい話3」で俳優として正式デビュー。そして「伝説の魔女」や「ドクターズ~恋する気持ち」などに出演し、「番人」ではサイコパスの役も演じて着々と力を付け、ついに「学校」で大ブレイク。ここまで6年かかったが、「人にはそれぞれに“時期”があると思う。与えられた仕事に一生懸命最善を尽くし、結果より過程を重視してやってきました。事務所を信じて熱心に待っていれば、いつかは良い日が来ると思っていました」と、無名時代も焦らずにがんばってきたと語っていた。

そして「情熱と潜在力が僕の武器であり長所。他人より一拍子遅くても、着実に前に進み成長する姿を見せたい」と語り、「うぬぼれて怠け者にならないように。素敵な先輩方は、みんな驚くほど誠実で勤勉です。後悔が残らないように毎瞬間、最善を尽くして、ジャンルを問わず与えられた仕事を熱心にする、態度が良い俳優になりたいです」と、今後の活躍を期待させた。

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ロモンやソ・ジフンシン・イェウンの他にも、イ・スンミンやチョン・スビンなど、演技派の若手俳優が大集結しているこの「代理リベンジ」。ストーリーも半分を超え、新たな登場人物や事件で犯人捜しがますます難しくなってきた。最後には、あっと驚くどんでん返しもあるそう。最後までドキドキしながら楽しみたい。

◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部