<スター・ウォーズ>キャシアン・アンドー、“最愛の人”の訃報に絶句…B2EMOの姿も切ない

2022/11/17 17:41 配信

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「キャシアン・アンドー」第11話より、キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)(C) 2022 Lucasfilm Ltd.

「スター・ウォーズ」シリーズのオリジナルドラマ第4弾「キャシアン・アンドー」。主人公は、2016年に公開された「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の情報将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ/日本語版の声:加瀬康之)。「ローグ・ワン」より5年前を舞台に、帝国軍が銀河を支配する暗黒の時代の中で反乱軍が生まれる軌跡を追う。11月16日に配信された第11話では、強制労働施設から脱獄したキャシアンのその後と、反乱分子のリーダー的存在・ルーセン(ステラン・スカルスガルド)の戦闘シーン、そしてキャシアンが住んでいた街・フェリックスでの訃報が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

第10話で「ナーキーナ・ファイブ」から脱獄したキャシアンは、仲間の1人と追跡班から逃れるために崖にぶら下がっていた。施設からは5000人もの人が脱獄したが、他に人影は見当たらない。この惑星は石切場のような土地で身を隠すものがほぼないため、逃走も容易ではない。監督役の囚人キノ・ロイ(アンディ・サーキス)など、他の囚人も苦労しているはずだ。そんな中、2人は漁をしている地元住民と古い型のクワッド・ジャンパー(宇宙船)を見つける。

仲間が無謀にも飛び出してしまったため、一時は捕らえられてしまったが、住民も海を汚す帝国に恨みを持っているため、助けてくれることに。そこで、アルダーニ強奪事件で得たお金と銃を隠してある海辺の街ニアモスまで送ってもらうのだった。

反乱分子上層部のルーセンVS帝国軍巡視船

「キャシアン・アンドー」第11話より(C) 2022 Lucasfilm Ltd.


前回、帝国保安局(ISB)に送り込んでいるスパイから反乱分子によるスペルハウス発電所襲撃計画がISBに漏れたことを知らされたルーセンは、ソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)に襲撃に参加しないように忠告する。わけを話すとソウ・ゲレラは、襲撃班のアント・クリーガーら30人を見殺しにするのかと非難。しかし、計画を変更するとスパイが危ないので、襲撃班よりスパイの身を守ることを宣言してソウ・ゲレラの星を去る。

その帰り道、ルーセンが彼の船の何百倍もありそうな帝国の巡視船に牽引ビームをかけられて足止めを食らうが、ここでルーセンがすご腕の戦闘員であることが証明される。ルーセンはオルデランの輸送船を装い、帝国の役人を油断させた隙に準備を整え、ビームを発射している巨大なアンテナを破壊したかと思うと、追ってきたTIEファイターとTIEボマーを一瞬で撃墜。巡視船の司令官室の前を横切り、変形した輸送船の両翼からライトセーバーのような剣を突き出すと回転しながらTIEファイターを破壊し、そのままジャンプして姿を消してしまった。ルーセンは頭脳戦だけでなく、実戦でもキレ者であることを示すひと幕となったが、今後、彼の船は間違いなくマークされることになるだろう。

マーヴァの死を受け入れない箱型ドロイド「ビー」

その頃、キャシアンが住んでいたフェリックスは悲しみに包まれていた。病に臥せていたキャシアンの義母マーヴァ(フィオナ・ショー)が亡くなったのだ。かつて反乱分子「フェリックスの娘たち」の会長を務めていたマーヴァの元には、多くの女性が集まっていた。その中で、最も悲しみに暮れていたのは、共に暮らしていた箱型ドロイドの“ビー”ことB2EMO。マーヴァの死をかたくなに受け入れず、余計に悲しみを増大させる。

マーヴァ死亡のニュースは、キャシアンの行方を追うISBのデドラ(デニース・ゴフ)、キャシアンに恨みを持つシリル・カーン(カイル・ソーラー)、そしてルーセンの部下・クレヤ(エリザベス・デュロー)の元にも瞬く間に広がった。さらにニアモスに逃げ遂せたキャシアンも、マーヴァに無事を知らせるため知人に連絡を入れたことで訃報を受け、絶句する。マーヴァの葬式に多くの追っ手が集まることはキャシアンも想像できるだろうが、マーヴァへの愛情が深いキャシアンは一体どうするのか。もし行くならば、シリルやデドラらと鉢合わせするのかが最終回の大きな見どころになりそうだ。