櫻井海音&窪塚愛流、互いの芝居を受けて感情的に「二人で芝居をするうちに涙が出てきて…」<差出人は、誰ですか?>

2022/11/18 12:05 配信

ドラマ インタビュー

窪塚愛流、櫻井海音 撮影=阿部岳人


互いの芝居を受けて感情的に「二人で芝居をするうちに涙が出てきて…」


――二人の場面を撮影する中で、印象的に残っている場面はありますか?

櫻井:僕は第六週(11月14日~11月17日放送)で、馬場から手紙を受け取った成田が、後日教室で馬場に謝罪をするという場面が、二人でいいものが撮れたなと感じていますし、台本から変わったところが多々あったので特に印象に残っています。台本では、成田が馬場に手を差し出して、馬場が成田を引き寄せて抱き締めると書かれていたんですが、成田の方から手を差し出しちゃうと、自分から許しを求めに行ってるような見え方になっちゃうかもしれないなと思って。そこは、成田の気持ちを受けた馬場の方から手を差し伸べる…という方が自然な流れなんじゃないなかと思ったので、監督やプロデューサーと話させていただいて、台本とは違った内容になりました。

あと、二人が抱擁してお互いに涙を流すという場面も印象に残っています。涙を流すという描写は台本にはなかったんですが、二人で芝居をするうちに涙が出てきて…お互いに芝居で掛け合いができた場面になったと思っています。

お互いに芝居で掛け合いができたというワンシーン 「差出人は、誰ですか?」より (C)TBS/撮影:加藤春日


窪塚:僕もあの場面は演じながらびっくりしました。台本を読んでいる時は泣かないだろうと思っていたのですが、本番で櫻井さんの芝居を受けた時に、考えてもいなかった感情になって。その場で生まれたものを大事にしようと思い、芝居を続けたら、握手を交わすまでの数秒ですが、馬場の気持ちの流れも変わって、涙が溢れそうになりました。

櫻井:本来は泣かなくても良かった場面ですが、馬場の前に立って芝居をした時に愛流がしっかり僕の芝居を受けてくれたので、自然に感情的になれました。馬場が成田に「諦めんなよ」という一言を告げる場面があるんですが、本番で愛流が心に刺さる芝居をしてくれたので、芝居していて楽しかったですし、ありがたかったです。芝居を通してお互いに通じ合えたからこそ、良い場面が撮れたんだなと思います。僕はその場面が一番好きですね。

窪塚:僕も櫻井さんの芝居があったからこその感情が生まれましたし、あの瞬間は、僕の世界ではカメラもスタッフさんも見えなかったです。本当に心と心でぶつかり合えるお芝居ができたと実感しているので、僕も好きな場面です。

このドラマとは関係ないのですが、撮影中にネガティブになってしまう時間があって。今までにはない気持ちになったり、投げやりになりそうになった時に、馬場ちゃんと成田の関係性や過去の絆とか、ふと思いおこされて、自分が演じる馬場の姿から背中を押してもらったという不思議な体験をしました。改めて、馬場浩人という役を演じることができて、すごく良かったなと思っています。

「差出人は、誰ですか?」より (C)TBS/撮影:加藤春日