――幸澤さんに取材をした際、一日に何度も着替えて別のシーンをバラバラに撮影することに驚いたとおっしゃっていたのですが、お二人は初めてドラマに出演した時に驚いたことや印象に残っていることはありますか。
窪塚:初めて出演させていただいたドラマ「ネメシス」で、詐欺師の受け子の役を演じさせていただいたのですが、悲しい芝居をする時に、悲しいから下を向くだろうなと思って下を向いて芝居をしたんです。その時はその芝居が正解だと思っていたのですが、オンエアを見るとほとんど表情が見えないまま終わってしまっていて…自分の芝居がダメダメで、すごくもったいないことをしてしまったと思いました。僕は完全にカメラから逃げていたし、動作や仕草においても楽な芝居をとっていたなと。その時に、悲しいからといって下を向くのではなくて、俳優なら表情で勝負するべきだと思いました。
――櫻井さんはいかがですか?
櫻井:朝早くから夜遅くまで撮影することと、男の人でもしっかりメークすることに驚きました。当時、高校2、3年生だったんですが、洗顔はしていてもその他のケアは全くしていなかったので、男性の役者さんがメークするとしてもニキビとかをピンポイントで綺麗にするくらいだと思っていたんです。でも、初めてメークしていただいた時に、ちゃんと下地からメークして、眉毛も書いて…と丁寧にメークしていただいたのでびっくりしましたし、メークされた自分の顔を見た時に違和感を感じた記憶があります(笑)。
あと、最初は衣装合わせの存在も知らなくて。ただ、衣装を合わせるだけなのかなって思っていたんですが、監督やプロデューサーといろんなコミュニケーションを取りながら、その作品に入るまでの役作りをする一環なんだということを知って。最初の頃は知らずに何にも準備せずに行っていました。
窪塚:衣装合わせで思い出したんですが、僕が中学生の頃に初めてお芝居の仕事をさせていただいた映画「泣き虫しょったんの奇跡」の衣装合わせの時に、女性のスタイリストさんが着替えのブースに入って来た時は焦りました (笑)。「僕、今から脱ぐのに…!」って(笑)。
――それでは最後に、第七週(11月21日~11月24日放送)の放送に向けてドラマの見どころを教えてください。
櫻井:成田は、馬場や誠二(野村康太演じるクラスメイト)のことがあったり、家のこともあったりしたりして、重めな場面が多かったと思うんですが、第七週以降は一気に恋愛モードにシフトして行くので、成田が恋愛している姿や、好きな人に対してどういうアプローチをしていくのかなど、また違う角度から楽しんでいただけければと思います。あとは、第七週は文化祭の場面もあって、明るくポップな感じで描かれていくので、ぜひ楽しみにしていてください!
窪塚:だんだん馬場ちゃんがクラスメイトと親しくなっていく姿を見てほしいと思います。馬場ちゃんって教室の一番前の一番端っこの席であまりクラスメイトと話さないし、女の子に対しても興味を持っていないような感じなので、馬場ちゃんは自分の世界の中で生きる人なのかなって思っていたんです。でも、第七週から徐々に馬場ちゃんがクラスに溶け込んでいくので、そこに注目していただけたらと思います!
【櫻井海音】スタイリスト/藤井晶子、ヘアメイク/吉沢実希、衣裳/ジャケット:¥50,600、パンツ:\33,000(ともにMAGIC STICK)、シャツ:\46,200(KOH’S LICK CURRO)、シューズ:\29,700(CAMPER/カンペールジャパン) 【窪塚愛流】スタイリスト/上野健太郎、ヘアメイク/NEMOTO(HITOME)、衣裳/シャツ¥104,500、ニット¥174,900、パンツ¥104,500、シューズ¥92,400(ステラ マッカートニー)