「君の花になる」発のボーイズグループ・8LOOM、“どでかく打ち上げる”パフォーマンスで会場を魅了

2022/11/20 13:55 配信

ドラマ

11月2日に初のライブハウスツアー初日公演を行った8LOOM(C)TBS

花は、どうして美しいのか。その答えは人それぞれだが、ひとつの正解をこのライブで見せてもらった気がする。

火曜ドラマ「君の花になる」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)から生まれた期間限定のボーイズグループ・8LOOM(ブルーム)。その最初で最後のライブハウスツアー「君の花になる “Let's 8LOOM” TOUR~FIRST and LAST~」が11月2日にスタートした。そんな初日公演が行われたのは、東京・LIQUIDROOM。画面から飛びだした8LOOMはどんな花を咲かせたのか。

すでに追加公演「君の花になる “Let's 8LOOM” TOUR~THE FINAL~」も発表されている8LOOMだが、今回は初日公演の模様をレポートで振り返る。

虚構と現実が融合した魔法のひとときが幕を開ける

「君の花になる “Let's 8LOOM” TOUR~FIRST and LAST~」東京公演より(C)TBS

弾が、なるくんが、有起兄が、栄治が、竜星が、巧が、宝がいる――。

エレキギターの音に乗せて8LOOM が1人ずつステージに現れるのを見ながら、そんな感動で胸がはち切れそうになる。7人がステージに並ぶと、聴こえてくるのはもうすっかりおなじみになったあのイントロダクション。そして、森愁斗のスモーキーな歌声。これから幕を開ける特別な物語の予感に、会場に集まった8LOOMY(ブルーミー、8LOOMのファンネーム)も祈るように頬を赤く染めている。

デビュー曲であり、彼らの代名詞である「Come Again」から始まった約2時間20分は、ドラマという虚構の世界と、ライブという現実の世界が融合した、まさに魔法のひととき。7色のペンライトがまるで花のように咲き乱れ、出会えた喜びを伝えるように懸命に揺れている。

歌にダンスにトークに大充実の内容だったが、中でも見どころとなったのが、このライブでしか見られない企画コーナーの数々だ。その一発目を飾ったのが「あの1シーンに挑戦!8LOOMシャッフル寸劇」。8LOOMがそれぞれ役を入れ替え、劇中の1シーンを再現した。彼らが挑戦したのは、寮母になったあす花(本田翼)と弾(高橋文哉)が再会する場面だ。それぞれくじを引いていき、あす花役は山下幸輝、弾役は綱啓永が演じることに。

「君の花になる “Let's 8LOOM” TOUR~FIRST and LAST~」東京公演より(C)TBS

1分の暗記タイムを終えて、いざ本番。驚きのあまりあす花が弾を“床ドン”する場面は、山下が綱を抱きかかえるような形に。間近で見る2人のハグに、8LOOMYから声にならない歓声が大爆発。さらにそこへ入ってくるのは、なるくん(宮世琉弥)役の高橋。なるくんの愛らしさを再現するために、高橋が地声からまったく想像できない女の子のようなハイトーンボイスで演じ、その演技力の高さに8LOOMYも驚きで目を丸くしていた。

こうした即興演技はもちろん、合間にチラ見えするメンバー同士のやりとりも、8LOOMYたちにとってはうれしいポイント。例えば、役を振り分けるためにくじを引く場面ではこんな一幕が。誰が弾の役を引き当てるのか期待の目を向けられる中、宮世が引いたのは、有起哉(綱)の役。思わず「あ〜」と残念そうな声が漏れると、有起哉役の綱本人から「ハズレ感出すな」と鋭いツッコミが入り、ついクスリと笑わされる。

「君の花になる “Let's 8LOOM” TOUR~FIRST and LAST~」東京公演より(C)TBS

また、延長戦として今度は高橋、綱、八村倫太郎の3人で別の場面を演じることに。誰が弾を演じるかジャンケンで決めることになるが、八村が「俺らが弾やっちゃいけない」「『キャー!』じゃないから。『ギャー!』だから、俺がやると」と自虐ボケで笑いを誘う。八村は安定のトークスキルと、ちょっといじりたくなる愛されキャラでライブ全編にわたって大活躍。ドラマだけでは伝わりきらないキャストたちの素の魅力が見えるのも、こうしたライブならではの醍醐味だ。