3時のヒロイン・かなで&超特急・草川拓弥が明かす、コンプレックスの乗り越え方「笑いに繋げる」「ファンの言葉で変わった」

かなでが明かすコンプレックス…芸人になって「笑いに繋がっている」

かなで※ザテレビジョン撮影(撮影=晴知花)


――「デブとラブと過ちと!」は、外見にコンプレックスを持っていた女性・夢子を中心に物語が展開していますが、かなでさんはご自身の容姿にコンプレックスはありましたか?

かなで:めちゃくちゃありましたよ。学生の頃は悩んだりもしましたけど、芸人になってからはそれで笑ってもらえることが多くなって、気づいたら悩まなくなりました。過去を振り返ってみると、男女何人かで遊びに行ったら私以外の2人がいつの間にか良い感じになっていて、私は単なる盛り上げ要因だった…なんてことがしょっちゅうありましたし(笑)。あの頃は、可愛い女の子への悔しさと、夢子のように「どうせ私なんて…」というネガティブな気持ちをずっと抱えていました。でも、容姿は可愛い子に負けるかもしれないけど、人を笑わすことでは負けたくなかった。「ぎゃふんと言わせてやる!」という気持ちでした。今は外見が笑いに繋がっているので、芸人になってよかったなと思います。

――その一方で、多様性の時代を迎え、お笑いにおいてはいわゆる“容姿ネタ”を忌避する傾向が強まっています。かなでさんはこうした時代の流れをどのように見ていますか?

かなで:見た目や勢いでしか笑いを取れていなかったので、時代が変わってくるにつれ「ヤバい」と思うようになりました。自分の容姿をイジれなかったら、どうやって笑いを取ったらいいんだろうって。その点は確かに心配ですけど、逆に今こそ、芸人として容姿に頼らず、芯から笑いを取れるようになりたいですね。

――草川さんはコンプレックスなどはあったのでしょうか?

草川:過去には、自分の唇の分厚さが嫌で、唇を口の中に隠すようにしていた時期さえあったのですが、そのコンプレックスは、日頃応援してくださるファンの皆さんからいただく言葉で変わりました。たとえば「唇がセクシーだね」とか「写真で映えてる」とか。温かく優しい言葉をたくさん掛けていただき、すごく前向きな気持ちになれたんですよね。

2人ともネガティブ…落ち込んだ時の解消方法は

かなで(左)と草川拓弥※ザテレビジョン撮影(撮影=晴知花)


――今回のドラマはもともとネガティブだった夢子がポジティブ女子になり、周囲の人たちに影響を与えていくお話ですが、お二人は自分自身のことをポジティブ・ネガティブ、どちらだと思いますか?

草川:2人揃ってネガティブですよね(笑)。

かなで:そうなんです(笑)。

――では、ネガティブな感情が募り、落ち込んだ時はどのように解消してるのでしょうか?

かなで:とにかく寝ています(笑)。そして特に解決しないまま、次の仕事がやってくるきます。あとは、私はめちゃくちゃすべった日にネガティブになりやすいんですけど、その後に別の現場でウケたりすると、自然とネガティブな気分が上書きされて元通りになっていますよね。

草川:僕も寝ますね。ネガティブで悩むくせに、寝たら大体忘れちゃうタイプなので(笑)。このお仕事をしていると色々なことが同時進行で進んでいく関係上、気にしてる余裕もないままかなでさんと同じで「次」が来るので、なるべく早く忘れて切り替えていくようにしています。日頃応援してくださる方々に恩返しするためにも、あまり立ち止まってもいられませんし。

――最後にメッセージをお願いします。

かなで:ネガティブだったり、コンプレックスがある人にとって、夢子の明るさやポジティブさはすごく響くと思います。また、めちゃくちゃキュンキュンするシーンもたくさんあるので、ぜひ、そこにも注目してほしいです。

草川:すごく笑いあり、感動あり、ラブ要素ありの盛りだくさんな内容となっています。個性の強いキャラクターが何人も登場し、それぞれの悩みや葛藤を夢子が解決していく。そんな姿に勇気づけられたり、元気をもらえたりするドラマなので、ぜひ、たくさんの人に見ていただきたいです。

文=こじへい