待ちに待った、3年ぶりのリアル開催だ。国内外映画やコミックなどの最新情報公開、企業出展(限定・先行商品の販売、グッズの展示など)、映画で使用されたプロップ(小道具)やレアグッズの展示、最新技術を使ったさまざまなコンテンツの体験、海外の人気俳優との交流をはじめとする多彩な内容を通じて、ポップカルチャーの現在を知る大型イベント「東京コミックコンベンション2022」 (略称:東京コミコン2022)が、11月25日(金)~11月27日(日)の3日間に千葉・幕張メッセにて開催される。今回、エンタメ全般に精通するジャーナリスト・原田和典氏がイベント前日の24日に行われたプレスプレビュー(内覧)取材に参加し、独自の視点でイベントの魅力を紹介する。
日本では通算5度目の開催だが、その原点は1970年にアメリカで始まった「ゴールデン・ステート・コミック・ブック・コンベンション」。つまり半世紀以上の歴史を持つ由緒正しいイベントの日本版だ。東京コミコンは、アメリカンスタイルをベースとしつつも、既存のイベントとは一線を画し、「ファミリー層から年配の方まで、全世代が楽しめるテクノロジーとポップカルチャーの祭典」「革新性と楽しさを共有する空間」をコンセプトとする、知的好奇心に訴えるイベント。コロナ禍のため2020年、2021年と見送られてしまったが、2022年は「『CONNECT』〜 新しいつながりの場 〜」をテーマに、感染対策に細心の注意を払いながら、これまで以上に充実したコミコンを目指す。
筆者はラッキーにも、24日に行われたプレスプレビュー取材に参加することができた。幕張メッセのこの区域の距離感や雰囲気については「SUMMER SONIC」や「COUNTDOWN JAPAN」などのライブイベントで知っているつもりだったので、「90分(内覧可能時間)もあれば余裕でしょ」と思ったのだが、甘かった。「アーティストアレイ」と呼ばれる出展エリア、展示アイテム、特売ブース、どこも「おいでおいで」と誘ってくるかのように魅力的だ。
ふと横を見るとダース・ベイダーやスパイダーマンのコスプレをしている人が通り過ぎたり、マーベル&スター・ウォーズの物販エリアに行くとダース・ベイダーのフードインジャケットや11月23日にディズニープラスで最終話が配信されたばかりの「Andor(キャシアン・アンドー)」のクリアファイルセットの先行販売があったり、別のコーナーに行くとマーベル・スタジオ劇場最新作「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」の公開を記念して、LEXUS・マーベル・アディダスが関わった「LC500 Convertible」特別ラッピングカーが目を奪う。もうこれは、朝から晩まで楽しみ尽くすしかないだろう。マーベル&スター・ウォーズ関連だけでなく、「ターミネーター」シリーズでアーノルド・シュワルツェネッガーがまたがったポリスバイクや「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でおなじみのDMCデロリアンなども展示されている。
ちなみに三精テクノロジーズ株式会社の乗用人型変形ロボット「SR-01」は、“変形”する様子も見ることができ、これはかなりの迫力だ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)