板垣李光人、自分自身と学生時代について明かす「正直、学校よりも仕事の現場にいる方が楽しかった」

板垣李光人撮影=富田一也/スタイリスト=伊藤省吾(sitor)/ヘア&メーク=佐川理佳/衣装協力=メゾン キツネ

ドラマ「silent」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)への出演で注目を集めている板垣李光人が、12月23日(金)に公開される映画「かがみの孤城」で声優に初挑戦した。本作は、人気作家・辻村深月の同名小説を、「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」(2001年)などの原恵一監督が劇場アニメ化したファンタジーミステリー。現実世界と鏡を通してつながっている不思議なお城。板垣は、そこに導かれた中学生のスバルを演じた。

「体を使っての芝居とは全く違うから、すごく難しかった」

「かがみの孤城」ビジュアル(C)2022 「かがみの孤城」製作委員会


――まずは、声優に初挑戦した感想から聞かせてください。

アニメーションで声優をやらせていただくのは今回が初めてだったのですが、普段の芝居とは感情の乗せ方もセリフの速度も全然違うので、最初は本当に分からないことだらけでした。それこそ、原監督は収録に入る前に「そのままでいい」と言ってくださっていたのですが、やはり体を使っての芝居とは全く違っていたので、すごく難しかったです。

「自分の内にこもりがちなところは、僕に似ていると思った」

板垣李光人撮影=富田一也/スタイリスト=伊藤省吾(sitor)/ヘア&メーク=佐川理佳/衣装協力=メゾン キツネ


――板垣さんが演じたスバルは、どこか浮世離れした雰囲気を持っている少年でした。原監督が「そのままでいい」と言ったのも納得ですね。

スバルは割と自分の内にこもりがちの男の子で、そこは自分に似ていると思いました。城に集められた7人は全員中学生で、スバルは中学3年生なので、一番年上なんです。大人になると年齢が多少違ってもそれほど大差はないですが、中学生ぐらいのときは1つ2つの年齢差をとても大きく感じますよね。だからスバルも7人でいるときには、年長者として全体を俯瞰しようとしているのかなと思いました。それがスバルの浮世離れしている雰囲気につながっているのかはわかりませんが、原監督は僕がこれまでに出演した作品を見て、その上で「そのままでいい」と言ってくださっていたので、そこまで作らずに演じることができました。ただ、自分の声が入ったものを見たときは「ああ、もう一回やり直したい」と思ってしまいましたが(笑)。

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