放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)に出演している山崎紘菜から、インタビューコメントが到着した。
山崎演じる矢野倫子は、帰国子女でおしゃれやメイクが大好き。商社で働いていたが、男性が優先される職場で悔しい思いを重ね、 思い切ってパイロットになることを決意。女性機長となることを目指す。舞とは航空学校の寮で同室になるという役どころだ。
ーー「舞いあがれ!」に出演することが決まったときのお気持ちは?
“朝ドラ”への出演は、自分の中でずっとひそかな目標として抱いていました。なので、今作にオファーをいただいたときは、その夢がかないとてもうれしかったです。“朝ドラ”の魅力は、一人のヒロインの人生を長い間追いかけられるところだと思います。
私が演じる倫子がヒロインの舞ちゃんと一緒に過ごす航空学校での時間はたった2年間なのですが、いろんなものがぎゅっと詰まった濃密な2年間だと思います。人生というのは、いろんな人との出会いの連続で、自分が誰かの人生に関わったり、逆に誰かが自分の人生の中に飛び込んできたりすることは、奇跡の連続であり、とても尊いことなんだということを、この作品に参加してあらためて気づかされました。
ーーご自身の役柄についての印象は?
倫子は、わりとスバッと物を言う性格なのですが、全く悪意はないんです。ですが、聞く人によってはちょっと「グサッ」ときてしまったりするのかもしれません。本人の気持ちとしては、心から相手のためを思っての言葉なんだろうなと、台本を読んで感じました。倫子が「ただ不機嫌で怒っている人」と誤解されないように、彼女のまっすぐな思いや、友達思いで人間くさいところがきちんと伝わるように、大切にていねいに演じたいと思っています。
航空学校での倫子の成長は、自分の職業と重なるところもあります。俳優業というのは、役に対して最後は自分一人で向き合わなければならないし、自分の人生は自分で設計していかなければならない。けれど、作品というものは絶対に一人では作れない。いろんな人の存在と、助けがあってこそ、自分がカメラの前に立つことができる。パイロットと俳優。職種は違えど、そういった部分は共通していると感じました。航空学校の同期でルームメイトでもある舞ちゃんの存在は、倫子にとってとても大きいと思います。
倫子の考え方や意見に対して舞ちゃんは絶対に否定しないで、ありのままを受け入れてくれる。倫子は商社に勤めていた頃に、たくさん否定されてきたんじゃないかなあと思うので、「そのまま受け入れてもらえた」という体験は、彼女の中でかけがえのないものだったのだと思います。