内田雄馬が語る、初参加した“転スラ”での古川慎への感謝「一緒にアフレコすることができたんですが…」

「王道って実は意外と難しい」

内田雄馬 撮影=大石隼土/スタイリスト=奥村渉/ヘア&メーク=花嶋麻希/衣装協力=Iroquois、FORMER


――では、内田さんが“転スラ”に携わったことで改めて感じた、本作の魅力を教えてください。

劇場版でいえば、話が分かりやすいのは大きいと思います。ファンタジーとして王道の展開ですが、王道って実は意外と難しい。“転スラ”はお客さまが入り込みやすい要素をたくさんつなぎ合わせて、トレンドである転生ものを組み込んだ上で王道のストーリーを作っている。ある意味、転生ものというジャンルを引っ張ってきた作品だと思いますし、それは、いろんな人が楽しめるように作られているからなのかもしれません。

――特に劇場版に関しては、間口を広げているように感じたのでしょうか?

ファンタジーをしっかり作るぞ、という気概を感じました。たくさんの魅力的なキャラクターと複数の気になる事件という原作の人気要素をしっかり残しつつ、初めて出てくるキャラクターをオリジナルで描くことで、“転スラ”自体をもっと広めたいという強い意識を感じます。

――劇場版は、初めて“転スラ”を見る人でも楽しめるということですね。

初めての方はヒイロ視点で見ていただければ、過去を知らなくても楽しめるはず。ヒイロも今回、この世界に初めて登場するキャラクターですから。そこから気になるキャラクターが現れたら、TVアニメシリーズや原作など、まだまだいろんなものが待っています。ぜひ、“転スラ”を味わい尽くしてください!

◆取材・文=篠崎美緒

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