元花組男役スター・天真みちるが二大芸・「タンバリン」、「1人one day more」を同期の元雪組男役スターの彩凪翔、山里亮太と共に披露!

2022/11/25 18:31 配信

バラエティー インタビュー

山里亮太の宝塚男子になってもいいですか?第4幕に出演した彩凪翔、天真みちる

自他共に認める宝塚歌劇団の大ファンでもある、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太。まだファン歴の浅い彼が"宝塚男子"を目指し、OGゲストや専門家・研究家の方々から「宝塚歌劇団」に関する知識やしきたりを学び、その魅力を伝える番組「山里亮太の宝塚男子になってもいいですか?」がリニューアルして帰ってきました。新作第4幕目のゲストは、元雪組男役スターの彩凪翔と、元花組男役スター・天真みちるが登場。宝塚音楽学校92期生という共通点を持つ2人に、番組収録後にインタビューを行い、在団中の思い出などを聞いた。

――収録を終えてのご感想をお聞かせください。

彩凪「本当に楽しくて、あっという間に終わっちゃったって感じです! そして、梅ちゃんの二大芸に両方参加させていただけたいのが、本当に光栄でした(笑)。もう一回、改めて音楽学校の時のことを掘り下げて、2人でこうして喋ることってあんまりなくて、私の記憶も結構曖昧で...(笑)」

天真「私もメジャーな記憶がなくて...。どちらかというと『なんで、そこ覚えてる!?』みたいな、同期が受験の時に着ていた服を10年後も着ていて『それ、受験の時着てたね』とか言う、変態的な記憶があって(笑)」

彩凪「自分が覚えていない、というか、知らなかったこととか、在団中は会えなくて、伝えられなかったけれど、梅ちゃんがこの作品見てこう思ってたよっていうこととかが知れて良かったなと思います。こういう機会がないと、お互いに話題にしないので、本当に良い機会をいただいたと思っています」

天真「もう本当、ずっと息が上がっていたっていう感覚があって(笑)。思いのほか、汗をかいたなって。とにかく楽しかったです。でも、花組というくくりでも、公演の期間とか離れていたりすると、共通の話題を作るのが難しかったりする時もあるんですけど、同期だと確実に『音楽学校で一緒にいたよね』というのと、やっぱり『同期の絆』みたいなものって、たとえ別の組になって離れていても、なんかずっとずっと変わらないっていうのがあるので、それを宝塚を辞めてから、こんなに感じることができるんだなーっていうのはすごい嬉しいですね。もう10年くらい会えていない同期もたくさんいるなかで、あやかちゃんとまた共演できて、すごく嬉しいです」

――"宝塚男子"への印象は?

彩凪「客席も女性が多い、という印象がすごくあるので、男性の方が観に行きたいなって思われても、ちょっと躊躇してしまう...みたいな部分もあったと思うんですよね。でも、「るろうに剣心」や「ルパン三世」のように、お好きなマンガを宝塚で舞台化するからということで男性の方が少しずつ、客席にいらっしゃるのを拝見して、嬉しいなあと思っていました」

天真「宝塚がすごく好きな女性が、男子を宝塚沼に落とそうと思った時に、最初に選ぶ作品って、多分ファンの方も考えていると思うんですね。『コイツには、これ見せたほうがいい』みたいな(笑)。それこそ、時代劇がお好きな方には雪組の作品を観せたい、というのがあると思うんですけど。 その最初の印象で、ファンになる方も多いのかなって思うんですよね」

彩凪「やっぱり、男性の方に憧れていただける男役っていうのは、本当に嬉しいですね。男性ファンの方も増えてきているので、ぜひ、お気軽に劇場に足を運んでいただきたいなって思います」

――彩凪さんは「るろうに剣心」の武田観柳、天真さんは「はいからさんが通る」の牛五郞で、見事なポーズを披露されてきましたが、それはどのように編み出していたのでしょうか。

彩凪「ガトリングガンのシーンでは、結構長いアドリブが毎回入っていたので、上級生の方に見てもらっていました。でも、公演中に考えるので、いろいろ揉まれるんですけど、このタイミングに上級生さんが舞台袖にいると思ったら、もう一回見ていただくみたいな感じでしたね。でも、だんだん不安になってきて『これウケるかな? どうしよう』みたいな」

天真「稽古場でジャブ打って、手応えを確かめるんですよ。『評判いいのかな』『これも笑ってくれた』みたいな。でも、三枚目役のアドリブに関しては、『そこは好きにやって』という演出家の先生が多いので、だんだんネタ帳とか作るようになるんですよ」

彩凪「同じことしないように、全部メモって。『今日はこれやった』って。『るろうに剣心』の最後の10公演ぐらいは、ウケたパターンをチェックして、それを順番にやって行く。そして、千秋楽は今までで一番ウケたやつか新しいやつをやる(笑)。東京での大千秋楽では一度、舞台袖に行って、小道具の扇子を出しましたね」

天真「宝塚って、台本読みが終わったら、次の日ぐらいから立ち稽古が始まり、演出家の先生に動きを付けていただいたり、自分で考えて行ったりと、本番に向けて少しずつ動きを付けて行くのですが、『はいからさんが通る』に限っては、やりたいビジョンがはっきりと出来上がっていて。ジャンピング土下座も絶対にやるって決めてやったら『もうそれで行こう』ってなりましたね(笑)。演出家の小柳奈穂子先生も『好きにしな』っていう演出をつけていただいたので、あの時はもう本当にノリで、もう動ける限り動いて。原作漫画の牛五郞って、178㎝ぐらいある大男みたいな感じなんですけど、私は168㎝だったから、できるだけ残像で自分のことを大きく見せようと思っていました(笑)」

――最後に番組をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

彩凪「私たちは楽しく喋ってしまったんですけど、その楽しい雰囲気が皆さんに伝わればいいなと思います!」

天真「『ここに注目して欲しい!』という部分を思い出そうとしても、全部『楽しかった』に塗り変わってしまったくらい、今日は楽しかったです。当時の話を思い出しつつ、楽しい様を感じ取っていただけたら嬉しいです。あと、個人的に自分の二大芸を山里さんと彩凪さんを巻き込む形で披露できたので、そこは観ていただきたいです!」

文=中村実香

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