ローラが11月25日に都内で行われた「イヴ・サンローラン・ボーテ ABUSE IS NOT LOVE 限定イベント」に登壇した。
“イヴ・サンローラン・ボーテ ジャパン”のアンバサダーを務めるローラ。最近は海外を拠点にしていて、久しぶりの帰国となったが、「ホームに帰ってきたような気分になって、秋の紅葉の美しさに心がホッとして優しい気持ちになってます」と“秋”の雰囲気を味わったと語った。
環境問題や社会問題などを含め、最近気になっていることは?と聞かれると、「環境問題のことはずっとお勉強を続けていて、昔の世界と日本の歴史を勉強したり、禅についてたくさん本を読んだりしてるの。あとはお料理が好きだからもっともっと深く勉強しようと思って1960年代に書かれた“陰と陽”に関するお料理の本も読んでる。本を読むので忙しい(笑)」と答えた。
「ABUSE IS NOT LOVE」は、イヴ・サンローラン・ボーテがグローバルに取り組む社会貢献活動。恋愛関係における親しいパートナーからの「萎縮させる」「無視する」「脅す」「操る」「干渉する」「侮辱する」「嫉妬する」「管理する」「孤立させる」という9つのサインの認知と啓発を広め、2030年までに200万人の啓発を目指している。このことに関して、「素晴らしい取り組みだなって思いました。こうやって声を上げることでたくさんの人が助かる気持ちになると思うし、私自身、経験したこともあって、昔調べたりしたこともあって、ちょっと涙が出ました」と明かした。
9つのサインの中で特に気になったのは「干渉する」と「嫉妬する」。「干渉は、恋人でも結婚していても他人同士だからしないほうがいい。“どこにいるか”“何をしてるか”を確認してる人が多いなって思うので、程よいバランスで、“何も言わなくても大丈夫だよ”っていう関係性が最初から作れることが大事だなってよく思う。嫉妬はすごく深いものだなって思っていて、たとえば、私が他の男性の素敵なところを話してると、それを聞いていた男性の嫉妬が始まったりして、“怖い!”って思っちゃう。これについては今学んでいるところなので、分かったらどんどん伝えていくね!」と呼びかけた。
理想のパートナーシップについては、「お互いをリスペクトしていられる関係で、大人になっても、どんなに歳を取っても、ずっと子供の心を持って、冗談を言い合えたり、お互いがありのままの自分でいられて、いいところだけじゃなくて、ダメなところも見せられて、それを笑いに変えたりできるような感じ。昔はカッコつけちゃってたんだけど、今はありのままになって、そうしたら自分の周りにありのままの友達が増えてきて、生きることが楽になって、楽しくなってきたの」と、自身の変化も含めて持論を話した。
最後は、「今回は素敵なイベントに参加できてすごく嬉しいです。これをきっかけに私も学んだことをいろんな人に伝えていきたいなって思ったのと、近くの人に相談できたり、悩みがどんどん解決されたらいいなって思いました」というメッセージを送り、「もう一つ思ったのは、どんなことが起きても自分を愛することはすごく大切だなと思ったから…、たくさんの人が自分を愛することができるようになったらいいなと思いました」と涙目で少し声を詰まらせながら思いを届けてイベントを締めくくった。
◆取材・文=田中隆信