――今回のキャスティングについてはどのように決まったのでしょうか?
上浦さん 桜夜さんについては、まず原作が35歳という設定なので、年上男性の迫力と余裕と色気を描くためにそこから年齢を下げたくないと思っていて。その年代であの異次元の美しさと恐ろしさを持てる人として、古川雄大さんほどぴったりの方はいらっしゃらないと思いました。
馬場さんのユリについては、まず強いヒロイン像。かつては守られるヒロインが多かったですが、「恋と弾丸」はヒロインが自分の力で乗り越え、成長していく姿が大きな魅力となっています。そこで女優として、モデルとして、グラビア巻頭表紙でも日々道を切り開きながら戦ってこられて、女性からの共感度が高い馬場さんにお願いしたいと思いました。原作通りスタイルも抜群で、ご本人が原作ファンで理解があるので、制作チームと同じ景色を見てくれると感じました。
櫻井さん 蝶子役の中村静香さんは、今まで比較的かわいらしい印象のキャラクターを演じることが多かったので、ああいう思い切った役、記号的な悪女を演じたらおもしろいんじゃないかと考えました。
木村慧人さん演じるジンは、この全員キャラが濃い物語の中で、唯一爽やかな正義の味方という印象の役なので、まっすぐさがある方に演じてほしかった。木村さんご本人もとてもまっすぐな方で、ドラマ出演はほぼ初めてということですが、裏でも緊張しながら練習する姿が初々しかったですし、馬場さんはじめとする共演者がそれを支えていました。
上浦さん 黒羽麻璃央さんのセミリオは原作だとロシアンマフィアですが、昨今の情勢下ではかえって現実が流入してしまい没入感を妨げると考え、どこかはわからないけれど海外マフィアという設定にしています。フルスイングでセミリオの狂気や恐ろしさを体現でき、迫力を出せる方ということで信頼してお願いしました。
櫻井さん 「恋と弾丸」ではかなり過酷な撮影になることが予想されていたので、チームワークが大事。黒羽さんは僕らも「コーヒー&バニラ」でご一緒したことがありますし、何より古川さんが信用できるキャストがいいと思いました。お2人はミュージカル「エリザベート」などでも共演されているので心強い。桜夜VSセミリオのアクションシーンも、肉薄して全力でできていたと思います。
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