NGT48本間日陽「見たことがない取り組み」、新潟民放4局合同ドラマ「夜明けまえの彼女たち」インタビュー

2022/12/02 18:00 配信

ドラマ アイドル インタビュー

TeNY「“好き”とは_」※提供写真

NGT48本間日陽が主演の新潟民放4局合同企画ドラマ「夜明けまえの彼女たち」が12月3日(土)から放送される。民放4局それぞれにヒロインに焦点を当てたミニドラマが放送される、これまでになかった取組み。ドラマの主演となる本間日陽、各局ヒロインの古舘葵(BSN新潟放送)、小越春花(NST新潟総合テレビ)、中井りか(TeNYテレビ新潟)、真下華穂佐藤海里(UX新潟テレビ21)にドラマの取組について聞いたインタビューを2回にわたって紹介。前編は、ドラマへの取組について話を聞いた。
(「夜明けまえの彼女たち」ストーリー)
舞台は、新潟のとある定食屋「川しげ」。病気の母を気遣い、娘の美絵(本間日陽)が1人で切り盛りするこの店は、地元の人たちが足繁く通うどこにでもあるような定食屋。近所で金物屋を営む常連客の日野(板尾創路)は、仕事が暇になるとふらっとこの店に訪れては、そこにやってくるお客たちを人間観察している。そんな定食屋「川しげ」に訪れた4人の女の子たち。一生懸命生きているけどなぜだか空回りしてうまくいかない。そんな彼女たちの人生物語を肴に、今日も日野は大好きな日本酒を楽しむのだった。


前例のない、TV局をまたいだ合同企画は…「理解できないくらいびっくりした」


新潟民放4局合同企画ドラマ「夜明けまえの彼女たち」※提供写真

――今回のドラマは新潟の民放4局合同企画ドラマ「夜明けまえの彼女たち」で、本間日陽さんが主演、各局ヒロインということで、古舘葵さんがBSN新潟放送、小越春花さんがNST新潟総合テレビ、中井りかさんがTeNYテレビ新潟、真下華穂さんと佐藤海里さんがUX新潟テレビ21で出演となります。この企画が決まった時の意感想を教えてください。

真下華穂:まず本当に一回で理解できないぐらいびっくりしました。本当にそういうそんなことがあるのかと思うぐらい驚きましたし、考えれば考えるほど、本当にすごい取り組みをさせてもらえるんだなと思って。素直にすごくうれしかったですよね。

佐藤海里:私は加入させていただいてから活動していく中でどうやったらもっとたくさんの方にNGT48を知っていただきたいと思っていました。このドラマの主題歌が4局で放送されて、しかもメンバーはヒロインになって、NGT48のことを新潟の人もっと知っていただけるチャンスなんだなって思って。すごく嬉しくて、大事にしようって思いました。

BSN「未来を想像して」※提供写真

古舘葵:私も聞いたときは、びっくりしたのがやっぱり一番です。他のメンバーが演技している姿を見てみたいな、でも、私自身も選んでいただけるように頑張りたいなって思っていました。本当にグループとしてすごい大きな挑戦と思います。新潟のテレビにNGT48がこういう形で出演できるチャンスが嬉しく、ありがたいことだなって思いました。

本間日陽:4局合同っていうプロジェクトは新潟で生まれ育ってきた私も見たことがなかったので、どんな風になるのか全く想像つかなくて。各局のカラーが結構ついてるから、物語の各エピソードがどんなふうに放送されるんだろうって、単純にわくわくしました。私は今年に入ってから舞台を2本やらせてもらっていて、過去にドラマにも出演させてもらった経験もありますが、演技の仕事もいっぱいしたいと思っていたので、NGT48としてドラマに参加できることが嬉しかったです。

各局ヒロインとは?それぞれの「地上波ドラマ」との向き合い方


――各局ヒロインのみなさんが演じる役と、どのような演じる工夫をされたのか教えてください。

UX「人を想うこと」※提供写真

真下華穂:私は演じさせていただいた一葉は、新潟で生まれ育って新潟で就職した女の子です。佐藤海里が演じる高校生の妹がいます。妹のことをまっすぐに思っているがゆえに、その子のことに対していっぱい口出しておせっかいをしてしまうんですけれど、でもそれを自分がおせっかいをしていることに気が付いていない純粋でまっすぐなタイプ。私は実際にも妹がいるのでその面では共感できるんですけど、私は一葉と違って「これ以上やったら迷惑だな」って思って勝手にブレーキをかけてしまうタイプなので、そのブレーキを外して演技をするのが難しかったです。とにかくお姉ちゃんというより、「お母さん」くらいの勢いで演じるようにしました。

佐藤海里:華穂の演じる高校3年生の受験生の妹・果林を演じさせていただきました。お姉ちゃんの性格とは真反対で、大人しくてすっごい素っ気なくて、過保護なお姉ちゃんの行動を全部迷惑がるという役なんですけれども、台本を読んで、自分がもしこんなふうにそっけなくされたらと思うと…。ちょっと最初心が痛かったです。
私は人にそっけなくするタイプではないので、でもそういう役に入らなきゃいけないって思うあまりに、撮影の合間も全然しゃべらなくなってしまって。日常生活でも結構黙り込むことが増えました。

真下華穂:番宣コメントを撮ったときも、「ぜひご覧ください!」っていうテンションで話していたのに、海里はスンとしてた(笑)。撮影に向かう車も一緒だったんですけど、私が話しかけても反応が薄くて…役作りしているのかなって。

――それだけ真剣にやってた…ということにしましょう(笑)。古舘さんはどうでしょう。

古舘葵:私が演じるのは麻美ちゃんっていう女の子なんですけど、高校3年生で彼氏のケンちゃんが大好きっていう、可愛らしい女の子です。私は今高校三年生なので、麻美ちゃんと同い年です。でも、麻美はすごく優柔不断で、進路を考えても少しのことでとっても迷っちゃうので、自分でも台本を読んでいて、「そろそろ決めた方がいいんじゃない?」って思うくらい優柔不断さです。私は演技のお仕事ってほとんどしたことないので、今回のお仕事はとにかく第1に緊張しすぎないように意識しました。台本を読み込んで解釈する作業がすごく楽しかったので、一つ一つのセリフでも、相手のセリフに対してどう受け取って、どういう気持ちになって、次のセリフ出すか、という気持ちを作ることを意識して臨みました。

中井りか:私がいただいた役は、想いを寄せる男性に振り回される女の子・沙耶です。舞台となる定食屋「川しげ」の近所に住んでいて、看板娘の本間日陽が演じる美絵のお姉さん的存在です。ふだんのグループの中での本間日陽と私、ドラマの中の美絵と沙耶、その関係性が似ているようなこところもあり、全く違うところもあり、2人の距離感を掴むことが演じる上でまず大変でした。でも、いつもの自分の性格とはまた違う感じで演じること自体を楽しめました。セリフに共感できるところや、私だったらこうするなと共感できないところ、それぞれを考えながら、沙耶という女の子の葛藤する姿をあまり無理せずに等身大で演じました。いつも中井りかのことは忘れて、違う女の子として見てほしいです。NGT48としての新しい挑戦になった作品ですので、多くの方にご覧いただきたいです。

NST「不器用さについて」※提供写真

小越春花:私の演じた瑠璃ちゃんは、アイドルに憧れて上京したものの現実の壁にぶつかって上手くいかず、地元の新潟に戻ってきた女の子です。瑠璃ちゃんのアイドル活動を心配している櫻井淳子さんが演じるお母さんとのシーンはとても緊張感があります。大切な人には言ってはいけないような酷い言葉を、頭では悪いと分かりつつも心が追いつかず、どうしようもなく強い口調で言い放ってしまったりもします。芯はあるけど不器用で弱さもある瑠璃ちゃんに私も共感できる部分がありましたが、共感できつつも実際に演じるとなると、言い放った強い言葉にもどこか葛藤や迷いを滲ませなくてはいけなくて、その表現はとても難しかったです。でも、自分なりに瑠璃のイメージを広げたり監督さんと相談しながら演じ切ることができたので、細かい心情の表現や気持ちの変化も見てくださる方に伝わったらいいなと思います。