ワタリ119から元気をもらった「スカウトモンスターズ」/テレビお久しぶり#27

2022/12/02 21:30 配信

バラエティー コラム 連載

「テレビお久しぶり」(C)犬のかがやき

長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は11月25日に放送された「スカウトモンスターズ」(日本テレビ系)をチョイス。

ワタリ119から元気をもらった「スカウトモンスターズ」


ここ数日、雨や曇りが続いていて、気圧の影響なのかまったく元気が出ない、そんなときにTVerを漁っていると、ワタリ119の出演番組を発見。「R-1ぐらんぷり2020」でダントツ面白かったこの男、元消防士というキャラクターも相まって、見ていてとてもさわやか、元気がないときはワタリ119に限る。ということで今回は、ワタリ119に注目しながら、この「スカウトモンスターズ」を見て行こうと思う。

まず、番組の紹介から。この「スカウトモンスターズ」という番組は、ゲームを模した構成となっている。ゲームマスターの乃木坂46与田祐希と、ゲームプレイヤーのパンサー向井慧が、一応の肩書きだけを背負ってスタジオからゲームキャラクターを中継で見守るリアルタイムのバラエティ。キャラクターはワタリ1193時のヒロイン福田麻貴ラランドニシダ。彼らは東京の街に出て、特定の条件に合致する”モンスター”をスカウトしなければならない。

今回、原宿に派遣されたワタリ119に命じられたのは、フリック入力の速いフリックモンスターを探せという指令。若者の集まる原宿ということで、素早いクリアが期待されたが、最初に捕獲したモンスター(街ゆく一般人たちのちゃんとした呼び方がよく分からないのでモンスターで統一します)は大苦戦。しかし、ここでワタリは、チャレンジに失敗したモンスターを「ちょうどネイル変えたてでダメだったみたいです」とフォローする優しさを見せる。いいなあ、こういうの見ると安心する。あと、普通に喫煙所で煙草を吸っているラランドニシダ。これも安心する。池袋東口の喫煙所、俺も昔よく使ってた、今もあるんだなあ。そういえば、池袋、もう5年以上行ってないなあ…久しぶりに行ってみようかなあ…。

さて、どうせもう5年行かない池袋の話は置いといて、今回はワタリである。”アイテム”としてフリップを獲得した彼は、フリック入力の速いモンスターを募っていく。すると中学生のモンスターが名乗りをあげ、さすがの若者世代、ものすごいスピードで入力を終え、制限時間を7秒も残す形で余裕のクリア。連れの友達が抱きついて喜ぶ姿がほほえましく、ワタリもテンションが上がりコメントを残そうとしたところで、なんと画面がフリーズ。電波状況の問題で、ほとんど白目をむいたワタリの顔面をとらえたまま、チャレンジクリアの余韻が消え去ってしまう。やっぱりワタリ、電波に愛されている。私はR-1での彼がメチャクチャ面白かったという以外、彼について何も知らないのだが、やはり何か持っていると思う。友達になりたい。

この「スカウトモンスターズ」はどうやら今回が初めての放送ということらしく、企画自体が一般人頼りということもあって、どことなく手探りな番組であったようにも思えるが、ニコニコ楽しそうな向井と、ゲームマスターとしての振舞いをすぐに放棄する与田の掛け合いも楽しく、もし第2回があれば見てみたいと思う。私は無事にワタリから元気をもらえたので、しばらくは健やかに過ごせそうです。

そういえば昔、街を歩いていたら、笑ってコラえてのインタビューを受けたことがあった。いざ応じてみると本当に恥ずかしくて、後日、映像が使われなかったことに大変喜んだ覚えがある。しかし、話しかけられたのはうれしかった。なのでテレビ関係者の方、カメラに映るのは間違いなくお断りさせていただきますが、是非話しかけてもらえると幸いです。