そのための戦略として、河合氏が提案するのが「経済を戦略的に縮める」という考え方。
「今までの社会の規模、やり方を維持しておこうと思っても、どの分野も人材がいなくなってくる。産業をゼロベースで見直して、捨てるものを捨て、残すものは徹底して良くしましょう、と」。残す産業を決め、高品質のものを高い付加価値で売る発想に転換すべき、とした。
そして、「高く売れる状況を作っていけば、この国は十分基礎体力が残っていますので、『小さくてもキラリと光る国』を目指していくことは十分可能です」と力強く訴えた。
河合氏は、若者がチャレンジの機会を与えられずモチベーションも能力も発揮できていないことを「日本の少子高齢問題・人口問題の一番の危機」と指摘。
若者のエネルギーを引き出すヒントとして「“若い人の街”を作っちゃえばいい。企業がみんなで出資して、社宅のような形で30代までが住むエリアを作って、そこで該当する年齢の社員ばかりでワイワイやる。有能な人を引っ張り上げていく」と大胆なアイデアも提案。
「ほんの少し発想さえ変えれば、日本はまだ十分勝ち残っていけるし、今まで見た日本とは違う日本がやってくる」と訴えた。
今まさに危機的状況にある日本。インタビューを終えた林先生は、「根本的に考え方を変えないとどうにもならない状況になっていると思うんです」と危機感をにじませた。
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