韓国の“おねえさん”達をとりこにしたチョン・ヘインの魅力 最新作では“不死身の男”役で新たな一面<コネクト>

2022/12/09 11:30 配信

ドラマ レビュー

不死身の男・ドンス役のチョン・ヘイン(C)2022 Disney and its related entities

三池崇史が監督を務め、「愛の不時着」などで知られるスタジオドラゴンが制作、そして韓国では“国民的年下彼氏”ともいわれるチョン・へインが主演を務めるドラマ「コネクト」の配信がスタートした。三池監督の手掛ける日韓合作ということで話題の本作だが、「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で韓国の“おねえさん”たちをとりこにするなど、出演作に恋愛ドラマが多いチョン・へインが初めて挑んだSFスリラーとしても注目だ。今回は、このチョン・ヘインの魅力を探ってみたい。

片目を連続殺人鬼に奪われた不死身の男の孤軍奮闘ストーリー

「コネクト」は、不死身の新人類・ドンス(チョン・ヘイン)が臓器密売組織に片目を奪われ、それが韓国を震撼させている連続殺人鬼に移植されたことを知り、目玉を取り返すために犯人を追う、ディズニープラス「スター」オリジナルのバイオレンス・スリラー。監督は、映画「クローズZERO」や「妖怪大戦争」などの三池崇史。全6話一挙独占配信中。(以下、ネタバレを含みます)

不死身の男・ドンス(C)2022 Disney and its related entities


ドンスが夜道を歩いていると、突然、臓器売買集団に拉致されてしまう。闇医者が彼を解体するが、少し目を離した隙に傷口は自然にふさがれ、ドンスは起き上がる。そして取り出された目を自身の体に戻すが、右目を戻す前に異変に気づいた敵に追われて、片目のまま逃げることになってしまった。

ドンスは実は不死身で、子どものころから「化け物」「怪物」と呼ばれ、避けられてきた。自作の歌を動画サイトに上げて世間とコミュニケーションを取るのが楽しみな孤独な人物だ。

彼は、右目を失くして以来、無いはずの右目に激痛が走ることがあり、すると、どこかにあるその右目が見ている光景が見えるようになる。彼の目を移植されたのは、現在韓国中を震撼させている連続殺人鬼だった。そして、ドンスはその犯人から自分の目を取り返すべく、彼を追っていく。

チョン・ヘイン初のSF作品


「コネクト」より(C)2022 Disney and its related entities


チョン・ヘインは、この“ドンス”という人物について、まず思い浮かんだのが“寂しさと孤独”だった、と言う。また「ドンスは、善良な心を持つ人です。そして、ヒーローではなく、ヒーローになりたい人物だと思いました。事故と事件を阻止しようとする1人の男の孤軍奮闘です」とキャラクターを説明。

「このような善良な人物が自分の能力をきちんと知り、それをより正しいところに使わなければならないと考えた時、“どのように動くべきか、どんな考えをしなければならないのか”を常に悩みました」と役作りの背景も語っていた。

彼にとって、今回がSFジャンル初挑戦となり、アクションやCG撮影で苦労も多かったと言う。眼帯を付けてのアクションだったので、距離感がおかしかったり、めまいが起きたりしたんだそう。でも、すぐに慣れて、むしろ眼帯を外した時の方が違和感を覚えるほどになったのだとか。CG用の撮影も想像しながら演技するため、ぎこちなかったり、ちょっと気まずさがあったりしたが、現場の雰囲気がとても良く、そんなぎこちなさを自ら振り払って演じることができたとのことだ。そして「MARVELのヒーロー物の俳優たちは、本当にすごいな、と痛感しました」とも語っていた。

監督の三池は、ヘインについて「『ーお姉さん』で彼を知っていて、国民の弟のようなラブリーで可愛いイメージだったが、『D.P.』を観て、演技もとても上手だと分かった」と語った。そして「とてもコントロールが上手な頭が良い人だと思ったし、非常に意欲的だった」と彼の姿勢を褒め、「スタッフにも男女関係なく親切で、彼が現場に入ると、雰囲気が柔らかく変わった」とも話していた。