二宮和也、寺尾聰からのメッセージに感謝「あらためていい声しているなと。贅沢でした」

2022/12/09 20:20 配信

映画 会見

二宮和也が主演映画「ラーゲリより愛を込めて」の公開初日舞台あいさつに登場※ザテレビジョン撮影

二宮和也が、12月9日に都内で開催された主演映画「ラーゲリより愛を込めて」の公開初日舞台あいさつに登場。北川景子松坂桃李中島健人(Sexy Zone)、桐谷健太安田顕瀬々敬久監督と共に、撮影エピソードなどを語った。

同作は実話に基づく、再会を願い続けた夫婦の11年に及ぶ愛の物語。二宮は第二次世界大戦後、身に覚えのないスパイ容疑でシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に収容された主人公の山本幡男を演じる。過酷な環境下で、山本は日本に残してきた妻・モジミ(北川)と4人の子どもたちとの再会を願い、仲間を励ましながら強く生きる。

初日を迎えた感想を、二宮は「やっと全貌を見ていただけるというか、9月くらいからずっと宣伝をしていて、やり過ぎてこれ本当に(公開)始まるのかな?ってぐらい宣伝期間が長かったので、ようやく見ていただけてホッとしています」と安堵(あんど)の表情で語った。

「日本映画いいな」って思ってもらえるのでは

主演を務める二宮和也※ザテレビジョン撮影


また、周囲の反響については「僕は友達が少ない方なんで…あんまりそういったことはないですけど、SNSの反響とか見せていただいて、始まったんだなというのは感じます」と言い、「この作品は、めちゃくちゃ芝居がいいなって思っているので、芝居の良さというか、うまさというか、“金太郎飴”じゃないですけど、どこを切っても本当に自信を持って見てもらえる作品になっています。『日本映画いいな』って思ってもらえるんじゃないかなというクオリティーなので、楽しんでもらえたらいいなと思います」と、自信をのぞかせた。

そして今作に、二宮演じる山本幡男の長男・顕一(壮年期)役で出演した寺尾聰からの音声メッセージが到着。寺尾は自身のメッセージに加え、寺尾が演じた山本顕一さんご本人からの手紙も代読した。

「30年前にテレビで山本幡男を演じたことや、二宮くんと昔、テレビシリーズ(『優しい時間』)で親子を演じた縁もあり、今回本当に短いシーンではありますが、ニノの主演作の応援が少しでもできればと思い、出演させていただくことになりました。青年だったニノも、桃李も今や日本映画を代表する俳優になって、いつも遠くから見ていてうれしく思っていました」など、寺尾から思いの詰まった“優しい”メッセージを受け、二宮は「本当にお手紙もそうですし、コメントの内容も感謝だなと思っておりますけど、あらためていい声しているなと思いながら…贅沢でした」と笑みがこぼれた。

続けて「この作品もそうですけど、『おまえが出ているから何かあったら自分は行くよ』というふうにずっと言い続けてくれていたのが寺尾さんだったので、本当に出てくれることになって感謝ですね。ありがとうございます」と感謝を込めた。

この人たちが一堂に会して出る作品はこれしかないんじゃないか

北川景子※ザテレビジョン撮影


最後に、二宮は「つらく悲しい苦しい、重たいシーンがたくさんあったかと思いますけど、その先にある絆であったり、愛であったり、温かく染み入ってくれたんじゃないかなと信じております。一方で、この人たちが一堂に会して出る作品はこれしかないんじゃないかと思わせるぐらい、本当に熱のこもった作品です。われわれはもう次のステージに歩き出していて、また皆さんと会うべく、それぞれの現場で頑張っていると思いますので、どうかこのメンバーの作品と映画館で出会うことがありましたら、また見ていただけたらと思います。そしてまだ始まったですし、この作品もどうぞよろしくお願いします」と、締めくくった。

◆取材・文・撮影=ブルータス海田