――さまざまなシーンがありますが、幸澤さんが一番好きなシーンはどのシーンですか?
美月と彩花(大嵩愛花)が仲直りをするシーンが好きです。二人が何度か喧嘩をする中で美月の成長を感じられたり、ちゃんと彩花と親友になれたなと感じることができたりして、演じながらうれしくなりました。
――以前、結末を知らない状態で撮影をしているとおっしゃっていましたが、そのような状況で演技をすることに難しさを感じた部分はありましたか。
展開を知らないぶん、美月と同じ気持ちで演じることができたので難しいというより演じやすかったです。
――台本を読む中で、印象的だったシーンはありますか。
立花先生(柄本時生)が手紙ゲームを始めた理由や、手紙ゲームの目的が第10週で描かれるのですが、台本を読んだ時に、その理由に感動して号泣しました。また、そのシーンの撮影は泣く芝居や泣くのをこらえる芝居もあって1番大変だったので特に印象に残っていますし、自分の中ですごく大切なシーンになっています。
――そのシーンの撮影はどのように乗り越えられたのでしょうか。
悩んでいた時に、櫻井海音さんや共演者の方々がアドバイスをくださったので、そのおかげで乗り越えられたなと思っています。
――櫻井さんからは、どんなアドバイスがあったのでしょうか。
私は自分にカメラが向いていない時は相手の言葉を受けて涙が出るんですが、カメラを向けられると緊張して泣く芝居が出来なくなってしまうんです。なので、そのことを櫻井さんに相談しました。
ドラマの撮影では、一つのシーンを色んな角度から何回かに分けて撮影するのですが、櫻井さんから「毎回全てを受け止めようとしなくても大丈夫。力を抜いていいところは抜いていいから、カメラが自分に向いているときに新鮮な気持ちで演技ができるようにするといいよ」とアドバイスをいただきました。
――泣くシーンといえば、駒木根葵汰さんにお話を伺った際、成田(櫻井)と馬場(窪塚愛流)が教室で和解をするシーンで幸澤さんが泣いていている姿を見て「感情豊かで繊細な方なんだろうなと思った」とおっしゃっていました。
そのシーンは、素直に演じることができたなと思えたシーンです。台本を読んだ時にボロボロ泣きましたし、櫻井さんと窪塚さんのお芝居が素晴らしかったので、感動して自然と涙が出たんです。泣く芝居は、相手の方の演技に助けられる部分も多いんだなと実感しました。
――YouTubeで配信されているドラマのメイキング映像では、キャストの皆さんの和気あいあいとした姿が映っていますが、クラスメイト役の皆さんとの撮影はいかがでしたか?
実際に学校に行っているような感覚になる時もあり、本当に楽しい時間でした。コロナウィルス感染拡大の影響で私が通っている学校の行事が無くなることもあったんですが、撮影を通じて青春を取り戻しているなと思えるくらい楽しかったです。
――文化祭のシーンは、現場の楽しそうな雰囲気がドラマからも伝わってきました。“壁ドン”シーンもありましたね。
私の高校の文化祭が無くなってしまったので、文化祭の撮影は楽しみにしていました。“壁ドン”は人生初だったのですごく緊張しましたが、色んな経験ができて楽しかったです。
――今作では「手紙」がキーワードになっていますが、撮影中やクランクアップの時に手紙の交換はしましたか?
今、オーディションから一緒にやってきたメンバー3人に書いているところです…! 現場では、内海誠子さんからお手紙をいただいたり、三浦獠太さんからアイマスクの袋に書いたメッセージをいただいたりして、うれしかったです。
――最後に、最終週の見どころを教えてください。
たくさんありますが、「手紙ゲーム」を始めた立花先生の目的や、美月と一ノ瀬君がどうなるのかという恋模様に注目して見ていただけたらと思います。