日本代表キャプテンの吉田麻也選手、クロアチア戦後、愛娘を前に流した涙を語る「FIFA ワールドカップ64」

2022/12/14 10:00 配信

芸能一般

吉田麻也選手とスペシャル対談を行った「ABEMA・テレビ朝日 FIFA ワールドカップキャスター」のナインティナインの矢部浩之(C)AbemaTV,Inc.

ABEMAにて全64試合無料生中継する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」において、テレビ朝日と共同制作の特別番組「FIFA ワールドカップ64~吉田麻也にやべっち迫る!クロアチア戦後の涙の真相~」が、ABEMA SPECIAL2チャンネルにて12月11日に放送され、激闘を終えて帰国したばかりの日本代表キャプテンの吉田麻也選手と、「ABEMA・テレビ朝日 FIFA ワールドカップキャスター」のナインティナイン矢部浩之によるスペシャル対談が行われた。

「FIFA ワールドカップ64~吉田麻也にやべっち迫る!クロアチア戦後の涙の真相~」


「FIFA ワールドカップ」開幕前、8月14日放送の「FIFA ワールドカップ 64~やべっち×吉田麻也 SP 対談!~」での矢部との対談にて、サッカーボールに「全笑」という誓いを記し、「最後、笑って終われるようにしたい」という意気込みを語っていた吉田選手は、すべての試合を終えて、再び矢部との対談に臨むと「今回は泣かずにいこうと思ってたんですけど、やっぱり無理ですね…」と笑顔を見せながら、激闘をふり返った。

史上初のベスト8進出をかけて臨んだ決勝トーナメント1回戦、日本vsクロアチアでは、PK戦で敗れ、試合終了後のピッチ上で、愛娘たちを前に流した涙のわけを聞かれた吉田選手は、「それまではキャプテンとして、吉田麻也という選手としてのプロテクターがあったけど、プライベートで家族といると父親になるし、素の自分になる。だから、娘が目の前に来た瞬間に、そのプロテクターがガーッとくずれちゃった感じです」とさまざまな思いを背負って戦いぬいたひとりの選手から父親へと移り変わった、知られざる心境を明かした。矢部は「お子さんの前では、ディフェンスできないですね」と語りかけ、ふだん見ることのできない吉田選手の父親としての一面を引き出していった。

グループステージでは


日本のグループステージ第1戦目となったドイツ戦の直前、吉田選手はキャプテンとして「ドイツは、俺らに負けるなんて1ミリも思ってないぞ。歴史変えてきたやつは勇気を持って、前進してきたやつだけだからな。今日、俺たちが歴史を変えよう」と円陣を組みながら、チームに熱い言葉をかけていた。綿密に練られたような心ふるわす言葉に感心した矢部に「考えたでしょ?」と聞かれた吉田選手は、照れた表情を浮かべながらも「けっこう長く考えてたんです。どうやったら、グッと(気持ちを)持ちあげていけるのか」と素直に告白する。

選手たちのインタビューなどを読みながら、キーワードや言いたいことを考えていると明かし、さらに今回のキーワードとして“歴史を変える”という言葉を選んだ吉田選手は、「歴史を変えるって、どういう人だろう…坂本龍馬とか…勇気をもって何かにチャレンジした人じゃないかな」という思考のプロセスを語り、歴史上の偉人と照らしあわせながら、「試合前に『ドイツとスペインに勝つ』って言ってたら、みんな相手してくれなかったと思う」という率直な思いの上で、「そこに勇気をもってチャレンジしたことに価値があるのでは」と今大会に挑むにあたっての覚悟を語っていた。

決勝トーナメント第1戦目となったクロアチア戦の直前には、チームメンバーに「(前回大会の)ベルギーの試合から1617日、4年間半、この日のためにやってきたよな。全員で勝って終わろう」と熱く語りかけ、あえて“1617日”という表現を選んだことについて吉田選手は、「『1日1日、がんばってきたよな、やってきたよな』ということをアピールしたかった」と語り、日本代表として今大会にかけた思いの熱量を明かした。そして、「言葉は本当にいろんなエネルギーを宿せる」と言葉を大切にする吉田選手ならではの思いを明かした。

さらに吉田選手が、「ドイツ戦の言葉、ほとんどの人に刺さってるんじゃないかと思ってるんですよね」と自身の言葉をふり返ると、矢部は「日本国民、サッカーファンに刺さってます」と同意する。すると吉田選手は「ひとりで考えたかいがありました」と喜びの表情を見せながらも、言葉の重みについて語っていった。