ルパンと言えば、その隣にはいつも腐れ縁の相棒、次元がいる。実はルパンに負けず劣らず彼の過去もかなり謎だらけであり、今回その少年時代が描かれたのも視聴者を沸かせた1つだ。ルパンが幼少期を日本で過ごしていたのは「PART6」でも描かれていることだが、「次元中学生」のパワーワードはあまりに予想外。いちおうモンキー・パンチの連載初期では2人は幼馴染みになっているので、もしかするとそこからの着想も入っているのかもしれない。
そんな今作での次元。第1話で語られたが、幼少期から父親について戦場を回っていたという。いや、だからと言って学校に銃を持って来るなよという話だが…。ルパンの気転の効いた行動と息の合った次元の早撃ちは「ルパン」らしい楽しさで、こうなると俄然気になってくるのが石川五ェ門、峰不二子、銭形の登場だ。これまでの「ルパン」ではこの3人と少年時代に接点はなかったはずだが、そもそもその時々で設定に違いが生まれているのが「ルパン三世」という作品。ある意味パラレルとも捉えられる今作なら、もしかしたら…の期待もしてしまうところだ。
ルパン役の畠中祐、次元役の武内駿輔の演技も高評価で幕を開けた「LUPIN ZERO」。全6話となり、第3話は12月23日(金)に配信される。ルパンの祖父アルセーヌ・ルパンの登場が予告されており、次はどんな過去が明らかになるのか楽しみだ。
■文/鈴木康道
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