さらば青春の光、個人事務所立ち上げから“10期目”突入…「おもろいこと重視」で右肩上がりの売上に

さらば青春の光※ザテレビジョン撮影

お笑いコンビ・さらば青春の光(森田哲矢東ブクロ)が12月21日、単独ライブツアー「五穀豊穣」(ポニーキャニオン)のDVDを発売する。5月から9月にかけて東京、大阪、愛知、福岡、北海道で行った本ツアーであるが、森田は、今回の単独ライブの出来栄えについて「ブクロの“味”が増した」と自信を覗かせ、東ブクロも「セットも演出も過去最高」と語った。単独ライブのほか、テレビ、YouTubeなど幅広く活躍するさらば青春の光の個人事務所「ザ・森東」は現在、10期目に突入。右肩上がりの売上について、森田は「戦略もクソもない」としつつ、「おもろいこと重視でやってきたら金が付いてきたという感じです」と笑顔を見せた。

「セットも演出も過去最高」ライブツアーへの自負


――まずはDVDに収録されている、今年のライブツアー「五穀豊穣」を振り返っての感想をお聞かせください。

森田:ライブツアーは毎年規模を大きくしていて、今回も過去最大規模を更新しました。ネタも良いものが揃ったという手ごたえがありますし、全国を回っている間にブラッシュアップし続けたので、おそらく、初日と千秋楽を見た人では全く違うものに映っているんじゃないかと思います。

東ブクロ:規模もそうですけど、セットも演出も過去最高だと思います。ここまでのクオリティに達してしまうとテレビではできなさそうなコントばかりなので、それはそれで、ネタ番組に出た時は困りそうな気がしますね。

森田:そんなことも考えてくれてるんですね(笑)。

――今回のライブツアーでは、美術セットを採算度外視で豪華なものにしたそうですね。

森田:美術や演出は毎回、ステージ演出担当の(マンボウ)やしろさんに一任していて、今回は特に「いけるとこまでいったな」という感じです。今後もお金のことは考えず、やれるとこまでやってほしいですね。やっぱり美術のクオリティが高いと、お客さんの満足度も絶対その分高くなるはずですので。

「ブクロの“味”が増してきた気する」森田が明かす手ごたえ

DVD「五穀豊穣」より※提供写真


――ネタを披露していて、手応えを感じたポイントはありますか。

森田:ブクロの“味”が増してきた気がします。なんか、ブクロの持ってる「ボケ要素」みたいなものが年々強くなっている気がするんですよね。そこまで強くツッコまなくても、ウケてくれるというか。単体でウケてくれるようになった感じがします。

――ブクロさんもその手ごたえを感じていますか。

東ブクロ:いや、まったく感じてないです。

森田:そう言いますよね、照れ隠しで(笑)。

――ブクロさんの“味”が増したことで、ネタ作りの上でも何か変化はありましたか。

森田:そこまで影響はないですけど、もしかしたら“引き算”ができるようになったかもしれません。

――引き算、ですか。

森田:今までは、ブクロのボケをわかりやすくするために、僕がガっとツッコんで笑いを取りにいかなければという思いがありましたけど、今はそこまでしなくても伝わるようになった気がします。ブクロのボケが、お客さんにとってより笑いやすく、より鋭く刺さるようになったのかもしれないです。