佐藤健、出演作が軒並みヒットするワケ フィクションを現実に落とし込む演技力

2022/12/22 08:30 配信

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佐藤健※2022年WEBザテレビジョン撮影

幽霊役にも期待。フィクションを現実に落とし込む演技力


しばらくドラマ出演が途絶えても人気が衰えることはなく、常に最新作が待ち望まれる俳優・佐藤健。そんな彼が出演する「100万回 言えばよかった」は、数奇な運命に翻弄されながらも奇跡を起こそうとする3人の姿を描く、完全オリジナルのファンタジーラブストーリーだ。

佐藤が演じるのは、井上真央演じる主人公・相馬悠依の幼馴染である鳥野直木役。悠依と直木はもともと幼馴染だったが、大人になって再会を果たし、恋に落ちる。だが、その矢先に直木は不可解な事故で命を落とし、幽霊となって悠依の前に現れるのだった。

これまで様々な役を演じてきた佐藤だが、流石に幽霊役は初めてだろう。役作りの難易度は必然と高くなるが、不思議と佐藤ならリアリティのある幽霊を演じられそうな気がする。というのも、佐藤は漫画から飛び出してきたような、あまり現実味のない役柄でも自然に演じられる俳優だからだ。

例えば、「ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~」(2014年、フジテレビ系)では、渡部篤郎演じる父親とバディを組むことになった新米刑事・佐原夏輝を演じた佐藤。ヤンチャな部分もありながら、困った人を見ると放っておけない。人情味のある夏輝の少年っぽさに、多くの視聴者が心を奪われた。

また名実ともに代表作である“恋つづ”こと、「恋はつづくよどこまでも」(2020年、TBS系)も佐藤を語る上では外せない。佐藤が演じるイケメン、エリート医師、ドS(でもツンデレ)キャラという少女漫画の全てを詰め込んだような天堂のカッコよさに、沼に落ちる人が続出。上白石萌音演じるヒロインとのやりとりは直視できないほど甘かった。

ともすれば、ドラマを見ている途中に我に返って恥ずかしくなりそうなところを、多くの人が大いに胸キュンできたのは、佐藤のフィクションを現実に落とし込む演技力があってこそではないだろうか。佐藤なら幽霊役も見てみたいと思わせる。

100万回 言えばよかった」は1月13日(金)より放送開始となるが、動画配信サービス「TVer」では現在、佐藤健が出演した過去作品が順次配信中。ぜひ最新作を見る前にチェックしてほしい。

■文/苫とり子

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