すると祥子は、「ばんばの船はな、出せん日も多か」と語り始めた。「そいや無駄な時間とは思わん。嵐の日やけんでくっこと(できること)もある」という。
「いつかは空も晴れる。それまで、でくっことばやればよかとじゃなかか(できることをやればいいんじゃないか)」
知らず知らずのうちに焦りを感じていた舞を、五島の風景のように大きく優しく包み込むような祥子ばんばの言葉。視聴者からも「ばんばの言葉、沁みた…」「あったかくて優しい、ばんばの言葉」「ばんばの言葉に、思わず涙…」といった感動の声に加え、「コロナ禍で仕事がストップして、不安だった。ばんばの言葉がその時と重なった」など、自らの状況に当てはめる声も。Twitterで「ばんばの言葉」がトレンドトップ10入りする反響を呼んだ。
子育ての悩みを涙ながら打ち明ける美知留(辻本みず希)と、その後の「あさイチ」で涙目になりながらその言葉に寄り添った鈴木奈穂子アナにも共感が集まった第59回。
続く第60回は、12月23日(金)に放送する。朝陽(又野暁仁)が星好きだと知った舞は、星を見るのに一番いい場所はどこか調べ始め、「星空クラブ」の存在を知る。クラブのチラシをもらった舞は、朝陽の母・美知留に勧めてみる。