山本舞香と瀧本美織が表現した“姉妹”の未来に衝撃<Sister最終回>

2022/12/23 11:44 配信

ドラマ レビュー

山本舞香&瀧本美織の演技に翻ろうされて終幕

第1話から震え上がるほどの怖さを見せていた沙帆が、本話では妹である凪沙を思いやる柔らかな表情に変化していた。

姉妹の泥沼の始まりは沙帆が実父を男として愛してしまったこと。凪沙を巻き込んだことを悔いて、凪沙を大切に思う気持ちも本当だったと気付いたのだった。沙帆を演じる瀧本は、狂気的な演技が話題になったが、本話ではガラリと変わって安堵感を覚える優しい雰囲気に。心情の変化をうまく捉えた演技を見せた。

そのままハッピーエンドへ向かうかと思いきや、沙帆がようやくできた恋人と結婚を考えていることを知った凪沙が「お姉ちゃんと私は、ずーっと一緒。これから先も、ずーっと。誰にも渡さない…」とつぶやいてエンディングへ。

前回で闇落ち演技を好演した山本が体現した、さらなる悪の部分。姉妹の愛憎劇が続いていくような気配に、ゾクッとさせられた。

第1章、第2章を通して、山本&瀧本による闇落ちの演技に翻ろうされた。愛の中にある欲や不安、葛藤などが表され、ドロドロな物語を盛り上げた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

関連番組