年間800以上の劇場出演を果たすお笑いコンビ、コマンダンテ・石井輝明。2022年3月からは人気ユニット「大宮セブン」の一員になったほか、「JUNON」2月号(主婦と生活社)ではネクストブレイクイケメン2023に選出されるなど、大注目の芸人だ。一方で芸能界随一のコーヒー好きとしても知られ、これまでに国内外合わせて1300軒以上のカフェを訪れているほど。そんな彼の初著書「全人類に提唱したい世界一手軽な贅沢 おいしいコーヒーライフ入門」が12月14日に発売された。本書はコーヒーの基礎知識に始まり、石井流のハンドドリップ術や“推し豆”の見つけ方、カフェ活の楽しみ方などを写真やイラストともに紹介。「コーヒーは人と人をつなぐもの」と話す石井の充実したコーヒーライフについてインタビューした。
――ご自身初の著書が発売となりましたね。全編にわたり、石井さんのコーヒー愛が伝わってきます。
自分が好きなコーヒーの魅力を伝えたい一心で本を作りました。内容は、コーヒーの基本から、自分流のハンドドリップの工程や、豆の選び方、カフェの楽しみ方など、コーヒーにまつわるさまざまな情報を詰め込んでいます。コーヒーを自分で淹れてみたいとか、カフェで自分の好みに合ったコーヒーを注文したいといった希望をかなえられるよう、コーヒー初心者の方にもわかりやすい内容にすることを心がけました。
最近は、芸人仲間の間でも“石井=コーヒー”というのが浸透しているようで、コーヒーに関する質問を受けることが増えました。そんなとき、これからはこの本を差し出そうと思っています(笑)。
――コマンダンテとして毎日のように舞台に出演される一方で、“コーヒー芸人”としてのお仕事も増えていますね。
そうですね。ありがたいことにコーヒーにまつわるお仕事をたくさんいただけるようになり、雑誌やWebの取材を受ける機会も増えました。中でも、「ぼる塾のいいじゃないキッチン」(テレビ朝日系)の番組出演は印象に残っています。「はるちゃんをコーヒーマスターにしよう」という企画で、コーヒー豆の産地や淹れ方について解説したり、実際にハンドドリップでコーヒーを淹れてふるまったりして、完全に“コーヒー芸人”しているな、と(笑)。
僕はもともと何かを主張することは得意ではないのですが、コーヒーのことだけは、みんなに話したいし紹介したいと思えるんです。それくらいコーヒーのことが好きな自信はあります。その愛情をこの本に詰め込みました。
――本書にある「コーヒーは人と人をつなぐもの」という考え方は、すごく素敵だと思いました。
ありがたいことに、ほとんど毎日劇場の出番があるのですが、合間の時間は芸人仲間と過ごすことが多いんです。そこで、芸人仲間とカフェに行ったり、おすすめのカフェを紹介してくれたりして、コーヒーがコミュニケーションツールになってくれているなと感じています。それこそ、EXITのかねちー(兼近大樹)から「石井さんが淹れてくれたコーヒーを飲んだのがきっかけで、コーヒーが飲めるようになった」と言われたときは、すごくうれしかったですね。ほかにも、コーヒーのおかげであまり面識がない人から話しかけてもらう機会も増えて、話題にも困らなくなりました。コーヒーが会話の潤滑油になってくれているなと思いますね。