コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、天才的な女装センスを持つ"ブサメン"が様々な苦難を乗り越えながら活躍していくシンデレラ・ストーリーを描いた漫画『ブサメンが女装に興味を持った結果』をピックアップ。
作者であるナラボンさんが12月16日にこの作品をTwitterに投稿したところ、7.4万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、ナラボンさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
底辺絵描きの"ブサメン"高校生・なべぞうがいつものようにSNSを見ていると、1つのツイートが目に留まる。そこには、もともとイケメンでもない男性が巧なメイク術によってかわいい女性に変貌している姿があった。「自分が女装してもかわいい女の子になるかも…」と興味本位で女装をしてみたところ、なべぞうには天才的な女装スキルがあったのだ。かわいく仕上がった顔に似つかない体型を絞ったり、衣装を揃えてみたりとどんどん女装の世界にどっぷりはまっていくなべぞうは2ヶ月後、どう見ても"女の子"に仕上がっていた。
満を持して仕上がった女装姿をSNSに投稿すると、瞬く間にバズリ、底辺絵描きでは考えられないようなフォロワー数を獲得する。もともと女装を始めるきっかけとなった界隈で人気のひみこにもフォローされて喜んだの束の間、女装が原因で友人やSNS仲間との軋轢が生まれてしまう。
そんなある日、なべぞうがひみこに呼び出され待ち合わせ場所に訪れると、そこには女装姿のひみこが立っていた。「なんで女装をやっているのかな？」というひみこからの質問に自信を持った答えができないなべぞうだったが、純粋に女装を楽しめていない現状を見透かされたことをきっかけに、再び心から女装を楽しめるようになったのだ。しかし、SNSでフォロワー数争いを繰り広げてきた絵描き仲間のムラサキから反感を買ったなべぞうは、すっぴんをネットでさらされてしまい…。
ひょんなことから女装に興味を持った"ブサメン"が天才的な女装スキルによって有名人への階段を駆け上がる様子を描いた本作。冒頭のインパクトとは裏腹にSNSフォロワー争いや女装への偏見、友達とのいざこざなどリアルさがちりばめられた展開も話題を呼び、Twitter上では「えっ好き…」「好きなことを堂々と続けている姿がかっこいい」「なべぞう努力家で最高」「元気を貰えた！」「女装してみたくなった」「神作ですね…」など多くのコメントが寄せられ注目を集めている。
――『ブサメンが女装に興味を持った結果』はどのようにして生まれたのでしょうか？創作したきっかけや理由があればお教えください。
作中最初のページの田辺(なべぞう)と同じく、SNSで女装を扱った作品をよく目にする時期があったので自分も描いてみよう！という軽いノリでした。最初の投稿で反応たくさん頂いたので、調子こいて続きも描いていきました。
――本作では、「かわいい」と言ってもらえると嬉しいという一心で類稀なる女装スキルを発揮し、かわいい女性に変身する”ブサメン”が主人公となっていますが、このキャラクターはどのように生み出されたのでしょうか？
ブサメンが女装に興味を持ってやってみた結果天才的なスキルを持っていたという冒頭はギャグなんですが、その後はそんなスキル持っていたらどういうこと考えるのかとか行動取るのかなあとかって想像して、肉付けしていきました。
――本作では、女装男子のシンデレラ・ストーリーという珍しい設定のなかに、SNSでのフォロワー争いや友達とのわだかまりなど、身近で起きそうなトラブルなどが盛り込まれているのが印象的です。本作を創作する際にこだわった点や、普段の創作で意識している点があればお教えください。
SNS争いのくだりは自分がSNSで体感したことやSNSパトロール中に思ったことなどが反映されていますね。普段意識しているのは、読みやすさと冒頭のインパクトとかです。
――『ブサメンが女装に興味を持った結果』のなかで特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「かわいいの独占禁止法違反だっつーの」のくだりですね。これ単体では全然面白くないかもなんですが、この後しら～ってなった空気がある場にいたら絶対笑っちゃうだろうなあって思うので。
――ナラボンさんの今後の展望や目標をお教えください。
面白いマンガをたくさん描いて、面白くなかったマンガの屍の上に積み上げていきたいです。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
現在連載中の「願いを叶えてくれない魔人」もぜひぜひ宜しくお願いします！！
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