鈴井貴之と大泉洋らが出演するバラエティー番組「水曜どうでしょう」(1996年~、HTB)の第33弾DVD&Blu-ray「四国R-14」が、4月26日(水)に発売。2月1日(水)から予約受付が開始される。
初回放送から23年の時を経てディスク化される「四国R-14」は、今やテレビで見ない日はないほどの活躍を見せるTEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)が5人そろって本格的にテレビに、しかもバラエティー番組に初登場した記念碑的な作品。
放送当時は「怖すぎて見れない」などと言われ、回を追うごとに視聴率が降下したほどのドラマで、若かりし頃の5人の熱演を楽しむことができる。
今回のディスク化にあたり。その前後に放送された特別番組「四国R-14を100倍楽しむ方法」「メイキングオブ四国R-14」も収録。いずれもしばらくの間、再放送すらされていなかった貴重な映像の数々で、放送当時の雰囲気をそのまま味わうことができるパッケージとなる。
さらに、「四国R-14」ディスク化を記念してHTB(北海道ローカル)では「新春恒例!ぶちぬき水曜どうでしょう」(1月3日[火]昼1:30-5:30)で、ドラマの題材となった「試験に出る石川県・富山県」4話と「四国八十八ヵ所II」4話の全8話が一挙放送される。
今から22年前、「水曜どうでしょう」が、チームナックスとドラマを作っていたことを知る人が現在どれくらいいるだろう。
ドラマのタイトルは「四国R-14」。主演は大泉洋。制作されたのは西暦2000年夏のこと。大泉洋もナックスのメンバーもまだ若く、暇な時間ばかりがたっぷりあった時代。
監督を務めた藤村忠寿は西暦2022年の今、22年前の作品を見返してこう語る。「もちろん今の僕らの目で彼らの演技を見れば、みんな芝居はうまくはない。でも、なんだろう。当時の画面から熱量を感じるんだよ。あのドラマは、あの作品に関わった人間たちの熱量だけで出来上がったドラマなんだよ」と。
ドラマ制作の発端はこうだ。春まだ浅い西暦2000年。放送開始からようやく4年を経たばかりの水曜どうでしょうは「試験に出る石川県・富山県」のロケに出たが、ゼミナール生の安田顕が最終試験で満点を取れなかったため、ゼミナール校長・大泉洋は自らの不明を恥じ受験生の合格を祈願して今年もお遍路装束に身を固め、二回目の四国八十八カ所のロケに出た。
ところがロケ終盤のある晩。とあるお寺で撮影中にカメラのアラームが鳴る経験のないトラブルに見舞われた。車に戻ってカメラをチェックしてみると不思議なことに映っているはずの大泉洋の映像が映っていない。こんな経験は初めてだったがカメラトラブルだろうと大泉洋とディレクター二人は再度境内に戻って撮り直し、多少ビビりながら八十八番札所まで巡りきって札幌に戻り、無事に放送を終えた。
だが、あの夜。 映っていなかったはずの大泉洋の映像は、実際には映っていたのだ。このときの不可解な真実をもとにドラマは構想されることになる。
「四国R-14」は「水曜どうでしょう」のこれまでの旅と違ってフィクションだが、フィクションでありながらこのドラマもまた「水曜どうでしょう」の歴史の中で生まれたもう一つの旅だったかもしれない。
他にチームナックスの超爆笑メーキング映像もカップリング。ご期待ください。