藤原季節が主演を務めるParaviオリジナルドラマ「ギルガメッシュFIGHT」の第2話が1月7日深夜に配信された。自身が憧れるお笑いと現状とのギャップに葛藤する中で、“伝説の一芸”を生み出すサワリー尾中(永野宗典)の姿や、“ニュースを読み、最後にパンティーを見せる”コーナー「GNNヒップライン」の誕生が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
本作は、90年代に放送されていた、伝説の深夜番組「ギルガメッシュないと」(1991年-1998年、テレビ東京系)から着想を得たドラマ。1991年10月、テレビ東洋プロデューサー・栗田(大東駿介)は女性も見られる情報番組として「ギルガメッシュFIGHT」をスタートさせるが、内容が下品で数字もまったくとれていない。打ち切りが迫る中、ある場所で偶然見つけたテレビ東洋ディレクター・加藤(藤原)をスカウトし、一か八か、演出に抜擢する。
加藤による大胆なリニューアルを経て放送された「ギルガメッシュFIGHT」。きわどい裸エプロン姿の石川あゆみ(杉本愛莉鈴)が登場する「夜食バンザイ」が成功し、視聴率も回復。栗田をはじめ制作陣は喜んでいた。だが、「サワリー(永野宗典)は次でクビだな」「プライドを捨てきれていない」と話す加藤。それを聞いてしまったサワリーは「こんなの…お笑いじゃねえよ」と言い捨てる。
もともと「欽ちゃんに憧れてこの世界に入った」というサワリーは、下ネタが苦手。自身の憧れと現状とのギャップに葛藤していた。現在でも多くの人が抱える悩みにぶつかる姿に、こちらも強く共感した。
そんなサワリーが、元新聞記者の名高(堀井新太)に「なんでこんな現場でそんなに頑張れるんですか?」と尋ねる。すると「置かれた場所で咲き乱れたいんですよ」と答える名高。そして、加藤ももともと音楽番組を志望していたが、この番組で自分のやりたいことを見つけて“咲き乱れている”ことを明かし、「俺もこの場所で爪痕を残したいんですよ」と語った。
名高の言葉にハッとするサワリーは、トイレに駆け込んで顔を洗い、覚悟を決めた表情で鏡を見ながら、“高速ベロ”を生み出す。「どうせクビなんだ」。名高の言葉に気持ちが吹っ切れ、やってやろうと前を向くサワリーの姿が清々しく、こちらも勇気をもらった。
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