西島秀俊が主演を務める「警視庁アウトサイダー」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第3話が、1月19日(木)に放送される。 同作は、加藤実秋による同名小説を原作にした、脛(すね)に疵(きず)持つグレーな刑事たちが秘密を隠しながら互いに利用し合い、それぞれの正義を見出していく異色のミステリー。
主人公の元マル暴オヤジ刑事・架川英児役を西島が、秘密をひた隠すエース刑事・蓮見光輔役を濱田岳が、やる気ナシ新米刑事・水木直央役を上白石萌歌が演じている。
WEBザテレビジョンでは、同ドラマのゼネラルプロデューサーを務める服部宣之氏にインタビューを実施。ドラマを制作する上でこだわった点や、キャスト陣の魅力などを聞いた。
――なぜこの作品をドラマ化しようと思ったのか、その理由と経緯をお聞かせください。
元々はKADOKAWAさんから原作と一緒に映像化の企画も考えたいとご提案をいただき、そのときに加藤先生のこの「警視庁アウトサイダー」のキャラクターのアイデアをいただきました。加藤先生にも主人公は西島さんというイメージがあったようで、西島さんにご相談したところ快諾してくださったので、このプロジェクトが動き出しました。
――すでに主人公は西島さんというイメージがあったんですね。
以前、加藤先生原作の「メゾン・ド・ポリス」(TBS系、2019年)に西島さんが出られていて、(加藤先生が)そのときの印象を強くお持ちでしたね。
また、僕が昔東海テレビで昼ドラを作っていたときに、加藤先生原作の「インディゴの夜」(フジテレビ系、2010年)というドラマを手掛けていて、その当時から加藤先生にはキャラクターを描くのが非常にお上手な方だという思いがありました。
なので、実際に西島さんと加藤先生が生み出したキャラクターを組み合わせていったら面白いものになるのではないかなと思い、キャスティングのご相談をいたしました。
――濱田さん、上白石さんの起用理由についてはいかがですか?
濱田さん演じる光輔は、実は原作だと超絶イケメンなんですよね(笑)。ひょっとしたら原作を読まれた方はイメージが違うかもしれないのですが、西島さんと濱田さんの組み合わせだと、「シェフは名探偵」(テレビ東京、2021年)が非常によくできていて、お二人のあうんの呼吸とバランスがとても面白かったので、今回、光輔は濱田さんにどうしてもお願いしたかったんです。KADOKAWAの長谷川晴彦プロデューサーが濱田さんや事務所と懇意にされていたので、本当に頼み込みました(笑)。
架川は元マル暴かつちょっとコミカルな動きをするし、直央は現代っ子っぽい感覚でいろいろと突飛な行動を取るので、それを全部拾ったうえでストーリーを進行させていく役割が重要なわけです。
また、この物語は、光輔の過去に基づいた父親の冤罪を晴らすというテーマが一番大きな縦軸なので、そこのサスペンスパートを担っていただくということを考えると、相当の手だれじゃないと絶対に無理だなと思ったときに、監督、他のプロデューサー陣含め、僕としても濱田さん一択でした。まさしく熱望でしたね。
上白石さん演じる直央は、原作には登場しないオリジナルキャラクターです。ドラマ化に際して、男性二人のバディものだと既視感があるなと思ったのと、光輔が偽の刑事という原作のアイデア自体も面白いと思った部分なのですが、そこにちょっと今っぽい要素を加えたいなと思いました。
若い世代の視聴者が刑事ものを見たときに感じるリアクションをそのまま「それっておかしくないですか?」と言ってくれるような、ツッコミの役というか…ボケ役というか…がいたほうがドラマ的には面白いと思い、数々の大作や話題作に出演されても決してフレッシュなイメージを損なわず、そして間の良さからコメディエンヌとしての才能に満ち溢れてらっしゃると感じていた上白石さんにお願いしました。
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