ルーカスフィルム『ウィロー』最終決戦の鍵となったのは“愛”「愛こそが宇宙で一番強い力」

2023/01/12 20:08 配信

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「ウィロー」第8話より(C)2022 Lucasfilm Ltd.

ボーマンも身を挺してキットとジェイドを守り、伝説の“カイメリアの胸当て”もキットに託した。カイメリアの胸当てとマッドマーティガンの剣で最強となったキットは、エリクと決戦。でも、この戦いをおさめたのは、「愛こそが宇宙で一番強い力」という言葉の通り、“愛”だった。エリクを剣で倒すのではなく、光を握らせ、魂を呼び戻すために思いを語り掛ける。「私がそばにいる。ここを離れない」というキットの願いがかない、エリクの洗脳が解け、ようやくいつものエリクが帰ってきた。そして、ボーマンもなんとか生き延び、ウィロー、キット、エリク、エローラたちと一緒に帰路についた。

まだワームは生きている。ジェイドは「探し出す?」と聞くが、ウィローは「向こうから追ってくる」といって今は深追いすることをやめようと提案。「君たちがいるし、仲間が増えて、坂道を転がる雪玉のようになる」と、戦力と人員がこれから増えていくことを予言。エローラはグレイドンのことが気になっているようだが、キットの「行こう。みんな待ってる」の言葉でここを離れることを決心した。

最終回はそこで終わるのかと思いきや、光の中の世界が映し出され、そこには目覚めたばかりのグレイドンが。そして目の前にはエローラ(の姿をしたクローン)がいて、「終わりと始まりよ。新時代の幕開け。私の時代。一人じゃできない。助けてくれる人が必要なの。グレイドン、あなたしかいない」とブラックなエローラがグレイドンを闇へを誘う…。

エンドクレジットの後、映し出されたのは3冊の本。その背には「第1巻」「第2巻」「第3巻」の文字が。そう、これはあくまで「第1巻」の終わり。ということはシーズン2、シーズン3と続いていくのかもしれない。まだまだ冒険と戦いで楽しませてくれそうだが、“続きは34年後”とはならないでほしいものだ。

◆文=田中隆信