コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、Fukiさんの漫画「初めて妻と喧嘩する話」だ。
1月2日に投稿されたツイートには、5.1万いいねを超える反響が集まっており、「言葉にするって大切」「いつでも相手を思いやるって、簡単そうで難しい」「こんな夫婦、大人に自分も将来なりたいです」といったコメントが集まっている。作者のFukiさんに話を伺い、創作の裏側などを語ってもらった。
同作は、3Dデザイナーをしている夫と、漫画家の妻の日常を描いたストーリー。“在宅ワーク夫婦”である2人は、家事分担のバランスを上手くとりながら生活していた。だが、妻が忙しくなり家事が雑になっていくのを見た夫が「まぁいっか、俺がやれば」とこれまで以上に家事をこなすと、だんだん夫への負担が積み重なっていく…。そして、ついに「忙しいのってズルだ!」と不満が爆発してしまう。
突然の出来事に戸惑う妻だったが、家事の細かさ、だらしなさを指摘されるうちに「私、取材があるから!新幹線遅れちゃう!」と夫の話を途中で止めてしまう。自分も忙しいのに…そんな態度をとった彼女を見た夫は、ボソッと「つかれた」と呟くと、いつもなら怒るはずの妻が一言「ごめんね」と言い、家を出て行ってしまう…。
1人になれた解放感から、最初は自由気ままに生活するものの、妻のことが気になり何も手につかない。振り返ってみると、自分が忙しい時には家事をこなしてくれていたり、体調を気遣ってくれていたなど、自分も支えられていたことに気がつく。関係が近いからこそ感謝を忘れてしまっていたことに反省しながら眠りにつき、目を覚ますとそこには仕事から帰ってきた妻の姿が。2人は話し合いを始める。
Twitter上では「主張だけじゃなく、相手はこう思ってたのかなって想像できるのが素晴らしい」「気遣える関係って最高」「話し合いの重要性を改めて感じました」などのコメントが寄せられた。
――本作「初めて妻と喧嘩する話」は全てのページを合わせると約9万いいねを超える反響があります。反響についての率直な感想を教えてください。
正直ここまで沢山の人に読んでいただけるとは思っていなかったので驚いています!広く届いたことで様々な感想や意見を頂くことができて嬉しいです。
――「初めて妻と喧嘩する話」を作るに至ったきっかけや、テーマを思いついたきっかけがあれば教えてください。
人からもらう優しさに慣れて当たり前になっている瞬間や、自分ばっかり相手のことをサポートしていると感じてしまうことが日常であって、それが制作のきっかけです。
――「初めて妻と喧嘩する話」に込めた思いや、漫画を通して伝えたいことはありますか。
日常の気づきから制作することが多いのですが、意見や感覚を共有するために漫画を描くというよりは物語として楽しめるように意識しています。物語として楽しんで頂きつつ読んだ方に気づきや感想が生まれたら嬉しいなと思っています。
――読者へのメッセージをお願いいたします。
遅筆ですがこれからも描き続けますのでよろしくお願いします!
――今後やりたいことや、抱負、展望などがあれば教えてください。
短いお話を描くことが好きなのでいつか短編集を出せたら嬉しいです。オムニバス形式の連載も挑戦してみたいです!
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