<東京リベンジャーズ>杉田智和のド迫力ボイスに戦慄…タケミチの前に立ちはだかる“黒龍”総長の脅威

2023/01/19 19:37 配信

アニメ レビュー

「『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編」が、1月より放送・配信スタート(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会

TVアニメ「『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編」(毎週土曜深夜2:08-2:38ほか、MBSほか/ディズニープラスで定額制見放題独占配信)が、1月7日にスタート。1月14日には第26話「Gotta go」が放送・配信され、極悪非道の暴走族・黒龍(ブラックドラゴン)の総長・柴大寿が登場し、主人公・花垣武道(タケミチ)が絶体絶命のピンチを迎える。大寿の声を担当する杉田智和による“ラスボス感”あふれるド迫力ボイスに、思わず戦慄した。(以下、ネタバレを含みます)

「東京リベンジャーズ」とは

「『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編」第25話より(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会


同作は、2017年から2022年まで5年半にわたって「週刊少年マガジン」で連載された和久井健によるコミック「東京卍リベンジャーズ」が原作。「8・3抗争編」と「血のハロウィン編」が2021年4月から9月にかけて放送され、大きな反響を呼び、アニメのみならず実写映画・舞台などマルチにコンテンツ展開された。

人生どん底のダメフリーター・タケミチは、中学時代に付き合っていた人生で唯一の恋人だった橘日向(ヒナタ)が最凶の悪党連合“東京卍會”(以下、東卍)に殺されたことを知る。その翌日、駅のホームから何者かに背中を押されて線路に転落し、死を覚悟したが、目が覚めると12年前にタイムリープしていた。恋人の命を救うため、そして逃げ続けてきた自分を変えるために、タケミチは人生のリベンジを開始し、何度もタイムリープを繰り返す。

「血のハロウィン編」の最終回となる第24話「A Cry baby」では、“血のハロウィン”を経て、稀咲鉄太の計画を回避することに成功して現代に戻ったタケミチ。しかし、現代のタケミチは犯罪集団と化した東京卍會の最高幹部に。幹部会に出席すると松野千冬と共に総長代理の稀咲に呼び出され、裏切り者として千冬が射殺される。タケミチも足を撃たれ、頭に銃口を当てられ、銃声が鳴ったところで終了した。

「聖夜決戦編」が開幕

「『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編」第25話より(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会


そして第25話。タケミチは間一髪のところで命拾いをしたようだ。タケミチの命を救ったのは羽宮一虎だったが、彼が本当に救いたかったのは千冬の方。それは、あらゆる犯罪に手を染めて腐り切った東卍を変えるために千冬が一人で奔走していたことを知っていたから。佐野万次郎(マイキー)は行方知れず、龍宮寺堅(ドラケン)は死刑囚で、千冬が誰にも頼ることができなかった現状をタケミチは知り、愕然(がくぜん)。12年前から戻ってきたばかりの彼にとっては何一つ信じられない状況となっていたのだ。

昔のマイキーを取り戻すためには、稀咲の暴力、黒龍の資金をなんとかしなければいけない。しかし、ここから急展開。「会わせたい人がいる」と一虎が言い、ヒナタの弟・橘直人(ナオト)と再会を果たしたタケミチだが、殺人教唆の容疑で逮捕されてしまったのだ。

ナオトはタケミチがタイムリープしているのを知っている人物で、彼と握手をすることがトリガーとなって現在と過去(12年前)を行き来することが可能となっている。最高幹部になったタケミチのスマホにナオトの連絡先が入っておらず、連絡できずにいた中で稀咲に撃たれたワケなので、感動の再会になるはずが一気にどん底に突き落とされた感じに。

とはいえ、ナオトは事情を分かっていた。刑事という立場上、タケミチを逮捕しただけで、千冬が重要な証拠となる動画を隠し持っていたことも伝えた。その動画に映っていたのは、タケミチが千堂敦(アッくん)に殺人を依頼するところを隠し撮りしたもの。タケミチはそのターゲットが誰かは知らず、稀咲の小間使いとして命令しただけだったが、その標的がヒナタだったという残酷な事実を知らされる。ここでナオトが疑問を呈した。タケミチが何度もタイムリープしているのに毎回稀咲にヒナタが殺されている。これは偶然ではなく、稀咲が“タケミチとヒナタ”に執着しているからではないか、と。情報とその疑問を伝えた後、ナオトは握手をしてタケミチを過去に送り返した。

「聖夜決戦編」最初の1話だけでもかなりの収穫と進展があったのではないだろうか。ナオトの疑問の通りだとすると、稀咲がタケミチを撃つ前に「俺のヒーロー…」と言った言葉が何らかに関係していることも推測できる。

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