山に身を潜め平和に暮らしていた雪人(ゆきびと)たちが、地球環境の激変にともなう災害のため、住む場所を 失い、山から下りて大都会・東京に現れた。日本政府はこの異例の事態に対し、彼らの受け入れを決定。雪男・ ユキオは翠の母・茜が経営するスーパーで働き、同居を始める。一見人間と変わらないように見えるユキオでは あったが、夜は冷凍室で眠るという特性があり、さらに、ある超自然的な力も有していた。やがてユキオは翠と恋に落ちるが、周囲の偏見や差別、国による厳しい管理、人間中心の大量消費社会の理不尽さなど、過酷な現 実と向き合うことに。果たして、恋するふたりは数々のハードルを乗り越えることができるのか。