井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)が単独初主演を務めるミュージカル「ルーザーヴィル」の制作発表記者会見が1月19日に都内で行われ、本高克樹(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、高月彩良、山本涼介、青野紗穂と共に登壇した。
本作は、イギリスのロックバンド「Son of Dork」のデビューアルバム「Welcome to Loserville」の曲を使用したジュークボックスミュージカルで、夢に向かって奮闘する“ヲタク”たちの姿が描かれている。ロンドンのウエストエンドで上演されるやいなや大ヒットとなり、2013年のオリヴィエ賞、ベストニューミュージカル賞にノミネートされるなど、高い評価を得ている。そんな作品が日本初上陸。演出を手がけるのは、東京2020パラリンピック開会式の演出でも話題となったウォーリー木下が担当する。
主人公・マイケルを演じるのは『少年たちあの空を見上げて』でも活躍をみせ、今年5月には初主演映画の公開も控える井上瑞稀。その親友ルーカスを本高が務める。マイケルの恋の相手で頭脳明晰な転校生・ホリーを高月彩良が、マイケルと対立する町一番の金持ちのエディを山本涼介、その恋人でチアリーダーのレイアを青野紗穂が演じる。
井上は「僕にとって初めての主演ミュージカルです。ミュージカル自体も初めてになりますので今からワクワクしています。少し不安もありますが、ウォーリーさんをはじめ、素敵な共演者の皆さんのお力添えのもと、見てくださる皆さんが楽しめるステージになったらいいなと思っています」と初座長としての意気込みを伝えた。
井上が演じるマイケルはコンピューターヲタクだが、井上は「本当に機会が苦手でパソコンも触れないんです。いまだにタイピングも人差し指で打ちますし、そこは苦労しそうです」と明かした。しかし、「ヲタクという部分では理解できるところはあります。今まで続けてきたジャニーズって部分がヲタクになってくるのかもしれないなって。なので自分はジャニーズヲタクですかね。“ジャニヲタ”ってやつです(笑)」とジャニーズ愛を表した。
マイケルの親友・ルーカスを演じる本高は、「”井上と本高は気まずそうだ“という意見も出てますが、そんなことは全くありません! この場をお借りして、井上と本高は超仲が良いと認識していただければと思います!」と実際でも仲の良さをアピール。井上も「僕は人見知りなんですけど、本高はあまりしゃべらなくても居心地がいい仲間なんです。何もしゃべらなさすぎて”仲が良くなさそう“って思われたりするんです」と話すが、「でも、久しぶりに一緒にお仕事をするのでちょっと違和感があります」と吐露するが、「本番までには最高のペアになってると思うので、楽しみにしていただければ」と笑顔を見せた。
事務所の先輩に助言を求めたのかを聞かれると、井上は「僕は普段からSixTONESの京本大我くんと交流があるので、どこかのタイミングでお話が聞けたらと思っています」と答えると、本高は「トニセンの坂本(坂本昌行)くんとお話をさせてもらいました。本番までにもっといろんなことを教わりたいと思っています」と、すでにアドバイスをもらっていると語った。
お客さんに楽しんで欲しい部分については、井上は「マイケルという役において、いろんな面が観れると言いますか、臆病だったり大胆だったり人間味があるので、共感してもらえると思うので、そこを楽しんでいただければと思っています」と答え、本高は「ストーリーはもちろんですけど、楽曲も素敵で、一般的なミュージカルというよりはロックな曲がすごく多くて、僕が普段やっているロックミュージックに近しいものがありますので、楽曲にも注目してもらいたいです」とポイントを伝えた。
ミュージカル「ルーザーヴィル」は3月5日(日)から22日(水)まで東京・新橋演舞場、4月6日(木)から16日(日)まで大阪・大阪松竹座、4月20日(木)・21日(金)に広島・上野学園ホール、4月26日(水)から30日(日)まで愛知・御園座にて上演。
※本高克樹の高は正しくは「はしご高」
◆取材・文=田中隆信