学芸大青春、全曲にピアノを取り入れたミニアルバム『Piano Dance』で新たな高みへ! 5thツアーでは「みんなと踊りたい」【メンバー全員インタビュー】

2023/02/01 19:00 配信

音楽

学芸大青春撮影:中野敬久

「現実世界とメタバースを行き来するダンス&ボーカルグループ」をコンセプトに活動する5人組ボーイズグループ「学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)」が、2月1日に3rdミニアルバム『Piano Dance』をリリース。メンバーの仲川蓮が得意とするピアノを楽曲に取り入れ、学芸大青春にしか表現できないピアノ×ダンス×青春サウンドを構築している。

さらに、3月からは9都市11公演の5thライブツアー「ダンス! ダンス!! ダンス!!!」も開催予定。ライブハウスを中心に巡る、オールスタンディングかつ声出しOKのツアーとなっている。

昨年9月に素顔を解禁して以来、音楽面でも「ピアノ×ダンス」という武器を手に入れた学芸大青春。メンバー全員インタビューで、ミニアルバムに込めた思い、ツアーの意気込みを語ってもらった。

学芸大青春 仲川蓮撮影:中野敬久


ピアノ×ダンスというコンセプトによって、僕たちの向かう場所がはっきりしました(仲川蓮)


──今回のミニアルバムは、学芸大青春が新たに提示する「ピアノダンス」をテーマにしています。ピアノを取り入れたことで音楽性にどんな変化がありましたか?

仲川蓮(以下、蓮):以前からの「青春」というテーマは一貫して持ち続けつつ、「ピアノ×ダンス」というコンセプトができたことで、僕たちが向かう場所、目指す指標がはっきりしました。音色で言うと、ピアノが入ると攻撃的な曲でもどこか上品さがあるんですよね。ピアノは主旋律にも伴奏にもリズムにもなるので、たったひとつの楽器が加わるだけで、音楽にいろんなバリエーションが生まれるようになりました。

内田将綺(以下、将綺):蓮が作曲に携わるようになったことで、僕らもより楽曲に親近感が湧くようになりました。制作途中で「今作ってる曲、こんな感じ」って音源を送ってくれることもあって。

星野陽介(以下、陽介):ピアノって、僕たちが最初に聴く楽器じゃないかと思うんです。保育園でもお歌の時間とかあったし。ピアノを取り入れたことで僕らの音楽も、耳に残りやすくなったんじゃないかと思います。

学芸大青春 星野陽介撮影:中野敬久


『ふたり』では、“あなた”との1対1の関係性を表現したい(星野陽介)


──では、『Piano Dance』の収録曲について、ひと言ずつ解説をお願いします。

●「Ylang Ylang」

南優輝(以下、優輝):僕が思う恋に落ちる瞬間をストレートに書いた曲です。普段は曲中のラップの分量がそこまで多くないので、あまり歌詞に言葉を詰め込めないんです。でも、この曲はラップが多いし、ラップにはリアルを伝える文化があるからこそまっすぐリリックを書けました。歌詞の聴き心地を楽しんでもらえたらうれしいです。

●「グッデイ・バッデイ」

相沢勇仁(以下、勇仁):ついてない日、なんかイヤだなって思う日って、誰にでもありますよね。ただ、そんな日でも大切な人からメッセージが届くだけで、いい日に変わる。そんな気持ちを歌った楽曲です。Aメロのギターのリフも特徴的だし、Aメロ・Bメロ・サビで曲の雰囲気も変わるし、メンバー同士の掛け合いも新しい、今までにない楽曲だと思ってます。ミュージックビデオも2次元と3次元の姿を見せているし、3次元では素顔のほかに仮面姿もあります。学芸大青春のいろんな面を感じてほしいですね。

●「アールビーワイ」

勇仁:男の子のウブな恋心を、「赤」と「青」と「黄色」で表現した楽曲です。レコーディングでは、掛け合いとか合いの手をけっこう入れました。蓮からも「遊んでほしい」というディレクションがあったので、ちょっと楽しみつつ、幼い自分に戻ったような感覚で歌いましたね。1回では聴き取れないくらい合いの手が入ってるので、繰り返し聴いて楽しんでほしいです。ライブでは、みんなと一緒に楽しみたいですね。

●「ふたり」

陽介:「ふたり」の関係性って、友達、恋人、親子などいろいろありますよね。でも、僕がライブでパフォーマンスする時には、「僕」と「あなた」をイメージしてます。「ファンのみんな」じゃなくて「あなた」との1対1の関係性を表現したくて。ライブでは、それを感じてもらえたらうれしいですね。「あ、今、自分と陽介くんのことを歌ってくれてるんだな」って全員が思ってくれたら最高です。

学芸大青春 内田将綺撮影:中野敬久


「ひまわり」では、多くの人たちに笑ってほしいという気持ちを込めました(内田将綺)


●「ひまわり」

将綺:ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、蓮が書いた曲です。こういうメッセージ性が強い曲は、僕たちの真意が伝わりにくくて、ときに誤解されることもあります。でもシンプルに多くの人たちに笑ってほしいという気持ちを込めています。楽曲の背景には戦争がありますすが、いろいろな人の人生の一部になればと思っています。アニメーションとリリックで表現されたミュージックビデオと一緒に聴いてほしい1曲です。

:僕は広島出身なので、小さい頃から平和について学ぶ機会が多かったんです。教科書やテレビで観ていたことが世界のどこかで起きているというのは、すごくショッキングなこと。どうしていいかわからないし、言葉を発するだけではいろんな誤解が生まれると思って、その思いを歌に乗せました。ただただ平和を願った曲です。

●「すぐいくから…」

:「ひまわり」と一緒に聴いてほしくて、この曲順にしました。生きているといろんな別れがありますが、別れた人の分まで頑張ろうっていう前向きな思いを込めた曲です。「ピアノ×ダンス」と言いつつロックな曲ですが、僕の音楽的なルーツ、今まで通ってきた音楽がこの曲に詰まっているので、そういう部分も楽しんでもらえたらうれしいです。

●「DoDo tz Dotz」

将綺:わかりやすく「ピアノ×ダンス」ミュージックを体現できた曲です。K-POPを中心に聴くような若い人に伝わりやすい曲だし、ショパンの「幻想即興曲」がサンプリングされているのも特徴です。RIEHATATOKYOのKAITAさんに振付していただいたので、新しい時代のダンサーさんと作った、聴きなじみのあるクラシックと僕たちのダンスの融合を、楽曲と映像の両方で楽しんでいただける1曲になりました。

●「煽句 -Trash Talk -」

:僕たちは今までみんなを励ます曲をたくさん歌ってきたんですけど、この曲はより強めに自分を奮い立たせる曲です。部活の試合前、学校の試験前みたいに、大切な勝負の前に聴いてほしいですね。こだわりは、耳で聴くとバスケの曲なんですけど、歌詞を読むと戦国時代みたいな世界観になっていること。プロデューサーと話し合ううちに、二面性を持たせた曲にしようというアイデアが生まれました。

将綺:「MJだってやってた」という歌詞も、耳で聴くとマイケル・ジョーダンだけど、歌詞を読むと十兵衛光秀、つまり明智光秀なんです。他にも「ホイッスル」が「法螺貝」になっていたりするので、歌詞を見ながら聴いてほしいですね。

関連人物