コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、妹の代わりにホラー漫画を読んであげる兄の優しさを描いた漫画『兄を犠牲にしてホラー漫画読んだ話』をピックアップ。
作者は、livedoor Blog公式ブロガーのワンコロもちべヱこと恵水さん。2019年8月、恵水さんが本作をTwitterに投稿したところ、約3.6万件の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。本記事では、恵水さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて聞いた。
楳図かずおのホラー漫画を購入した妹。ずっと読みたいと思っていたのに、怖すぎるあまり2ページ目から先に進むことができずにいた。生粋の楳図かずおファンである妹は諦めきれず、兄がいる部屋を訪れる。部屋のドアを開けるやいなや、「お願いしますこの本を代わりに読んでください!!」と土下座。プライドのない妹の姿に、兄は「いきなりプライドのない姿を見せつけられても困る」と冷静な態度を見せる。
妹は兄に、自分の代わりに読んであらすじを説明すること、また読めそうな箇所があれば詳細を教えること依頼。そんな妹に兄は暴君だと言いつつも、依頼を受けた兄はホラー漫画を読み進めていく。さらっと読み終えた兄は、数時間かけて妹に説明をしていくが、実はあることを隠していた…。
無表情な兄だが、妹想いな姿が垣間見える本作。読者からは「お兄さんの優しさにホッコリ」「私も怖い話は兄を犠牲にしてるから超共感した！」「お兄さん頑張りましたね」「お兄様が聖人すぎる」などのコメントが寄せられた。
――『兄を犠牲にしてホラー漫画読んだ話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
創作当時は夏だったので、夏の怪談やホラーを話題にしようと思い、描いた記憶があります。
――描くうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあれば教えてください。
あえて作中に、楳図かずお先生の「神の左手悪魔の右手」を紹介しているところに注目してほしいです。実は漫画オタクで、「神の左手悪魔の右手」にも興味持っていただけるように名前伏せませんでした。おすすめなので、読んで欲しいです(笑)。
――とても兄妹で仲のいい関係だと思いますが、本作では描かれていない仲良し、助けられたといったエピソードがあれば教えてください。
「自分でやれよ！」って怒られそうですが…。自分自身も、苦手な機械関係や難しいゲームは「詰んだら兄に助けてもらえばいいや」という意識で生きてきた気がします。
「なんでこんなものが出来ないんだ」「この状態でやるなら最初からの方がマシ」など、文句言いながらも100％助けてくれる優しい兄です。この場を借りて、いつもありがとうございます。
――「ホラーは怖い」と感じていたら“嫌い”になるものと思っていましたが、恵水さんも本作の妹と同じで「怖いのは見れないけど、内容は知りたい」というタイプなのでしょうか？
実はホラーが苦手です。内容や出来事そのものが怖いというより、視覚的・聴覚的な外部からのショックを受けると身体が反射で拒否してしまうんですよね。動悸が激しくなったり勝手に涙が出たりパニックになってしまいます。同じ内容でも映像で観るのは苦手ですが、文字だけだったら大丈夫なタイプです。
ホラーは怖いですが、ストーリー的には斬新で面白そうな作品が多いので、身体は拒否するけど知りたいという感じです。
――今後の展望や目標をお教えください。
自分に起きた嬉しかった事や楽しかった事、面白かった事を主にブログに描いてるのですが、描きたい事が溜まって全然描ききれていないので、もうちょっと更新頻度を上げるのが今後の目標です。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
マイペースに更新続けていきますので、電車の中とか布団の中とか、ちょっとした隙間にこれからも見ていただけると嬉しいです。
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