コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回取り上げるのは、漫画『高校時代の思い出漫画2』。 スクールカーストに焦点を当てた作品で、作者・もぐさんの実体験をもとにして描かれた。
同作はシリーズ漫画で、もぐさんが1月5日、1作目の『高校時代の思い出漫画』を投稿すると約1万件の「いいね」が、1月7日に2作目となる本作を投稿すると約2.4万件の「いいね」が寄せられた。本記事では、もぐさんにインタビューを行い、創作の裏側やもぐさんが考える“スクールカースト”について聞いた。
本作は、体育の授業風景から始まる。集合を呼びかける先生を無視し、遅れて登場するのは佐原という女子生徒。不愛想な表情とともに、悪びれた様子もなく「すいませーん」と一言だけ放つ。教師は「何様だその態度」と注意し、その場は緊迫したムードに…。すかさずトップカーストの岩森が、雑草をブチブチ引っこ抜きながら「佐原様で~す」と発言をしたことで、その場が笑いに包まれていく…。
『高校時代の思い出漫画』『高校時代の思い出漫画2』の2作品に対し、Twitter上では「トップは意外といい人が多い」「岩森さんがトップカーストなのもうなずける」「この子…強すぎる」「一生ついていきます!!」などのコメントが寄せられた。
――「高校時代の思い出漫画」を創作したきっかけや理由があれば教えてください。
普段、二次創作をしている漫画の中にトップカーストと呼ばれるグループの子たちが出てくるのですが、ふと自分の高校の時トップカーストの子にはだいたいこういう友達が隣にいたな…と思い出し、フォロワーさんに見てほしくて描きました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
それぞれの子の表情に色んな感情を詰め込んで描いています。読者にそれがなんとなく伝われば嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
2作目の、怒っている先生に対して岩森さんが「佐原様で〜す」と返したシーンが気に入ってます。クラスのピリピリしたムードが一瞬で溶けたのを今でも鮮明に覚えています。
――作品では描かれていない特別な高校時代の思い出があれば、教えてください。
楽しい思い出はたくさんありましたが、よく思い出すのは学校の帰り道に仲良しの子と他愛無い話をしたこととか、毎朝時間ギリギリのバスに乗って校舎に滑り込んでいくときの、いつも同じ顔ぶれの仲間達のことだったりします。
――やはり学校生活の中では少なからず“カースト”が存在すると思いますが、 “集団生活のカースト”について何か思うところはございますか?
カースト上位にいた人ほど「カーストなんか無かった」と言いますが、自分は下にいると思い込んでいる人や、下に見ている人と話したくないと思っている人ほどそれを意識しやすいのかもしれないですね。
実際私の学校にはスカート丈を短くしたり、髪を染めたりするのにもカースト上位の子たちから「可愛いんだからやってみたら?」って言われてからじゃないと、クラスで浮いてしまうといった暗黙のルールがありました。多様性を重んじる今の時代の子たちはどういう状況なのか気になります。
――今後の展望や目標をお教えください。
完全に趣味で描いていたのですが、こんなにたくさんの人に見てもらえるとは思ってもみなかったので驚いています。せっかくなので、これを機会にもっと面白い漫画が描けるよう色々と頑張りたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
自分の漫画を読んだ人が懐かしく楽しい気持ちになってくださったと言う話をお聞きして、とても嬉しく思っています。これからも面白い話を思い出したら描いていこうと思いますので、ぜひ読んでください!
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