K-POP第2世代の代表格・SUPER JUNIORの2005年の結成時から現在までの軌跡を振り返るドキュメンタリー「SUPER JUNIOR : THE LAST MAN STANDING」が、ディズニープラス「スター」にて公開中だ。メンバーの本音インタビューや貴重な過去の映像で構成された全2話のこの作品は、昔からのファンには懐かしく、新規のファンには初めて見聞きするエピソードや映像で綴られ、どちらのファンにも見ごたえのある内容となっている。
第1話では、練習生時代からデビュー、そしてヒチョルやキュヒョンの事故などを乗り越えて、アジア最大の音楽祭「MKMF」(現在の「MAMA」)で「今年の歌手賞」を獲得するまでが語られた。続く第2話では、世界的な大人気グループへとなる過程や、兵役やメンバー脱退などを経ての現在までを振り返っている。
第2話は、2008年の彼らの初めてのコンサートから始まる。歌手にとって、「1位をとる事」と同じくらい大きな夢は、「単独コンサートを開く事」。
韓国では、かなりの人気者にならないと単独コンサートを開く事は難しい。一度もコンサートができないまま消えていくグループも多いし、そこそこ売れていても実現まで数年かかる事はザラだ。
そんな中、SUPER JUNIOR(以下、スジュ)はデビューから2年強でコンサートをソウルで開催し、世界中のファンが彼らに会いに集まった。
「SUPER SHOW」と名付けられた彼らの公演は、歌をカッコよく歌うだけではなく、徹底的に観客を楽しませるエンターテインメントだ。この名称とコンセプトは現在まで続いており、最新のツアーは「SUPER SHOW 9」である。
そして、世界的な大ヒットとなる「SORRY,SORRY」の誕生秘話も語られる。初めて聴いた時、「僕が歌いたかったのは、こんな曲だ!」と思ったメンバーも居れば、「これが曲?」「何がいいの?」とピンと来なかったメンバーも居たとの事。
だが、レコーディングを終え、振付が完成した時には、皆ヒットを確信したようだ。
当時のトレンドとは全く違うこの曲に評論家は戸惑ったが、多くの一般の人々に中毒性のあるリズムとダンスが刺さった。韓国の主要な音楽番組で1位をとるだけではなく、世界中で大人気となり、各国から今で言う「踊ってみた」のような動画が上がりまくった。
本作品中にも動画が出てくるが、フィリピンの刑務所でも朝の体操に採用されたほどだった。リョウクは「この曲に出会わなかったらスジュは無かったかもしれない」と振り返る。
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