夜道雪が赤裸々に振り返る、東京住宅事情/夜道 雪のBlowin' the Night wind!#6「東京"LDK"物語」

2023/02/04 19:00 配信

アニメ 連載

夜道雪撮影:近藤宏一


声優、YouTuber、モデル、コスプレイヤー、そして2022年7月からは自身名義での音楽活動も。「マルチタレント」を掲げ、さまざまなジャンルで活躍する夜道雪(よみちゆき)のコラム連載、「夜道 雪のBlowin' the Night wind!(夜風に吹かれて!)」がスタート! 地元・北海道から上京し、現在の「表現者・夜道雪」が生まれるまでの道のりを、「夜道節」で綴っていきます。


夜道雪、上京一発目で遭遇した強烈物件


みなさん、どうも夜道雪です。

突然ですが、皆さんはどんな環境で暮らしていますか?
実家で暮らしている方、一人暮らしの方、シェアハウスや寮生活の方、人それぞれのライフスタイルがあるかと思います。

かくいう私は、東京で暮らして早5年。
その間、色々な地域と物件を転々としてきました。

上京して最初に住んだのは、駅から徒歩5分程度の飲み屋街にある女性専用アパート。築40年の木造住宅、家賃7万円。3階建の2階部分。私の部屋の真下は居酒屋。
駅から近くて安くて女性専用!最高!みたいなノリだったが……。
察しの良い人ならもうお分かりだろう。
このアパートはとんでもなくゴキブリやハエが湧くのだ。
駅近、飲屋街、木造、下の階が居酒屋、と、ゴキブリが出やすい物件の条件をほぼクリアしてしまっている、まさにゴキブリと暮らすための物件のようなものだ。

弱冠18歳。ゴキブリがいない北海道からでてきた私には、そんな事は知る由もなかったのだ。

案の定、どっぷりと肥えに肥えきった大きなゴキブリ達と高頻度で遭遇した。
当時お金がなかった私はほぼ毎食、家の近くの牛丼屋にいき、無料のお味噌汁付きの牛丼ミニサイズを食べて生活していた。まさに牛丼依存状態なのである。
それ故、自宅での生ゴミは殆ど出ない、なのにどうして!? とわけもわからず…。ゴキブリへの恐怖で寝付けなくなってしまった私は、夢にまでゴキブリに出演され、寝ても覚めてもゴキブリで頭がいっぱい。ネットカフェで眠る事もしばしばあった。

そんな生活を続けられるわけもなく、そそくさと新天地へと越した。

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