A.B.C-Z・橋本良亮が主演、佐藤流司らが出演する舞台「音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~」が2月10日(金)より福岡、大阪、東京の3都市で上演される。それに先立ち2月3日、都内にて取材会が行われ、橋本良亮、佐藤流司、渡邉美穂、弓木大和、内河啓介、細見大輔、篠井英介、村井國夫が登壇した。
本作で橋本が演じるのは、モーツァルトの傑作オペラ「フィガロの結婚」などを手掛けた台本作家であるロレンツォ・ダ・ポンテ。橋本は「モーツァルトは皆さんわかると思うんですけども、ダ・ポンテってあんまり知られていないと思うんです。僕はその役を演じると聞いて、どんな人物かもわからなくて最初は不安でしたが、脚本を読んでいく中で陽気な人だなと思いました。演じるのは難しかったです」と振り返った。
舞台上にセットは何もなく、ストリングカーテンの奥に生バンドが控えるのみ。それを指して「セットも何もないので、僕たちひとりひとりがセット。3D映画のような、飛び出す絵本のような作品になっております」と語る橋本。
佐藤も「公演時間もそんなに長くなくて、2時間以内におさまることになるんですけど、最近のお若い…ガキどもにはわからないかもしれないんですが(笑)、VHSの3倍録画くらいボリュームがあると思っていただけたら。結構なセリフ量をバーッと喋ったり、感情の動きの起伏もかなり目まぐるしいので、普通の舞台以上に楽しませられるんじゃないかと思います」と本作を評した。
渡邉は、女性キャストが自分一人であることに触れ「皆さんのカッコよさに加えて、華やかさや艶やかさを添えられたらいいなと思います」と意気込んだ。
村井が、最初の立ち稽古から台本を持たずに掛け合っていた橋本と佐藤に圧倒されたというエピソードを語ると、橋本は「本読み初日、隣が村井さんだったんです。(脚本に)漢字がいっぱいあって、僕は漢字が読めないので、つっかかったところは全部村井さんが教えてくださって」と笑顔を見せた。
和気あいあいとしたカンパニーの雰囲気について聞かれた橋本は「1ヶ月以上舞台稽古があったんですけども、『もう飽きたな』とかなかったですね。セットがないので皆が毎日お芝居を変えてくるんですよ。それを見ているのがすごく楽しいし、成長していきたいなというのがありました」と振り返った。
作中では仕事仲間であり、ライバル的な要素もあるダ・ポンテとモーツァルト。橋本と佐藤の実際の仲について問われると、佐藤は「まだ目が合ってないです」橋本も「バッチバチです!」と冗談を交えつつ、佐藤が「たくさん面倒見てもらって、お世話になりっぱなしです」と感謝を述べた。渡邉も「人見知りなので、女性一人で馴染めるか正直不安だったんですけど、皆さんほんとに優しくて。橋本さんは毎日『ココ(渡邉の役名)元気か?今日寝たか?』って寝れてるかどうかを確認してくださって。すごく緊張がほぐれたので、必死についていこうと思いました」と座長への信頼を語った。
最後に橋本が「この作品のキーに『ヤバくなったら逃げろ』という言葉があって。1ヶ月間この言葉にすごく助けられたなと思います。今コロナ禍で苦しい人、つらいこと色々あるんですけど、ヤバくなったら逃げ出していいんだなということをこの作品で感じて。だからこそ、ここまで逃げずにやってこれたんだと思います」とまとめた。
「音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~」は、2月10日(金)~2月12日(日)に福岡・キャナルシティ劇場、2月17日(金)~2月19日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、2月21日(火)~3月1日(水)に東京・新国立劇場 中劇場にて上演される。
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