私「先ほど電話した者です」
歯医者さん「大丈夫かい?辛かったね!」
歯医者さんはマスクをしていましたが、冬のソナタのヨン様のような見た目をしていました。
ヨン様「大丈夫!君は絶対に良くなる!!」
正月早々体調を崩し、身も心も弱っていた私はヨン様の優しい言葉にドキドキしました。もしかしたらそのドキドキは受付のおじいさんがポロポロと私の保険証を何度も落としていたせいかもしれません。
ヨン様「OK!まずはレントゲン写真を撮ろう!」
私はヨン様に連れられてレントゲン写真室に入りました。ヨン様は「良いね~最高!!」「良いよ~上手っ!!」と私のことを褒めまくってくれました。
ヨン様「じゃあちょっと待っててね」
私が待合室で待っていると、受付でおじいさんが必死に何かを探している様子でした。私の保険証だったらどうしようと思っていると、すぐにまたヨン様から呼ばれました。
ヨン様「ここに荷物は置いて。コートは君の好きなようにして良いよ。着ていても良いし、脱いでも良いし、君の自由だ!」
私はお言葉に甘えてコートは着たままで歯医者の椅子に座りました。口を開けるときも、「良いよ~ナイスだ!」「ここまでよく頑張ったね!えらい!」「可哀想に…これは痛すぎるよ…この痛みによく耐えたね!すごいよ!」とヨン様は褒めてくれて、私は狸にでも騙されているんじゃないかと思いながら治療を受けました。ヨン様の説明を聞いて私の体調不良は歯が原因であることがわかりました。
ヨン様「長い戦いになるかもしれない…!!でも必ず君を治すからね!!」
私「先生…!!よろしくお願いします!!」
治療を終えて私が再び待合室に戻ると受付にいたおじいさんは消えていました。私はヨン様から保険証と新しく作った診察券をもらって家に帰りました。
私「原因が歯だったなんて…大事にしよう」
歯の治療は残っていますが、これで私の正月から始まった一連の不調は一応終ったかに思われました。しかし、その夜夫から私が将来のことを考えていないという進路調査の学生みたいな理由で注意され、夫婦喧嘩に発展し、WAGAYANOOWARIのような感じで今年の正月は終わりました。
~完~
あんりちゃん、どうですか?この話を面白く紹介できそうですか?一か月たった現在もいまだにこの正月を引きずっているので早く笑い話として消化したいです。
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