――卒業後は俳優として活動していくとのことですが、最上さんから見た俳優の矢吹さんはどう写っていますか?
最上:やっぱり演技だから違う役が入っているんですけど、何かやっぱり奈子さんとして見ちゃいます…。
矢吹:じゃあ、それをなくせるように頑張ります(笑)。
――演技を超越した存在感を発揮する役者さんはいますよね。それはそれで魅力だと思います。
矢吹:でも、やっぱりアイドルのイメージがまだ残っている…って言ったら意味が分からないですね、まだアイドルですから(笑)。ただ、演じる時は「おぉ、まったく別人だね」ぐらいになりたいです。尊敬している方がいて、戸田恵梨香さんなんですが。
最上:分かります!
矢吹:出られている作品が素晴らしくて、作品自体も面白いんですけど、戸田さんが演じると本当にその人なんです。その役の人がそこにいるっていうのがすごいなって思います。
あと、最近は阿部サダヲさんも尊敬しています。映画「死刑にいたる病」(2022年)を見たんですが怖すぎて、それから阿部サダヲさんを見るとちょっと怖いって思ってしまうくらいなんです。その後に映画「アイ・アム まきもと」(2022年)を見たんですが、すごく優しい役なのに最初(同じ人が演じていると)信じられなくて。本当は裏で人を殺して…とか思っちゃうくらい、演技に引き込まれました。でも、そう思っていたのに見ている途中で「あぁ、牧本だな」って思えたから、それもすごいですよね。憑依されているんじゃないかって。
以前、戸田さんも「憑依型じゃない」って仰っていたんです。でも、「大恋愛~僕を忘れる君と」(2018年、TBS系)だけは「“役を生きちゃった”という感覚だった」と話していて。
――「日曜日の初耳学」(毎週日曜夜10:00-10:54、TBS系)でコメントされていましたね。
矢吹:その時、私は(スタジオゲストでは)出ていなかったんですけど、家で見ていました。戸田さんが大好き過ぎて(笑)。