<大奥>奔放な仲里依紗“綱吉”と曲者の山本耕史“右衛門佐”の会話にゾクッとさせられる

2023/02/08 21:15 配信

ドラマ レビュー

「大奥」第5回より(C)NHK

ドラマ10「大奥」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)の第5回が、2月7日に放送され、「3代 徳川家光 × 万里小路有功編」が完結し、「5代 徳川綱吉×右衛門佐編」が開幕。奔放な徳川綱吉(仲里依紗)を落とそうとする曲者の右衛門佐(山本耕史)とのやり取りにゾクゾクさせられた。(以下、ネタバレを含みます)

「大奥」とは


よしながふみの同名コミックを森下佳子の脚本でドラマ化した作品。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。

江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」と呼ばれる奇妙な病が日本中に広がっていった。この病は“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病であった。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の1/4にまで激減し、日本の社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになる。江戸城でも3代将軍・家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていくのであった。

「大奥」第5回より(C)NHK


奔放な将軍・綱吉の大奥に美青年・右衛門佐が呼び込まれる


5代将軍・徳川綱吉の時代。綱吉は奔放な将軍で、大奥だけに留まらず城の外でも男を漁るほどだった。そんな中でも綱吉との間に子を持てずにいた御台が大奥に呼び込んだのは、大奥中が噂をするほどの美青年・右衛門佐だった。