<大奥>奔放な仲里依紗“綱吉”と曲者の山本耕史“右衛門佐”の会話にゾクッとさせられる

2023/02/08 21:15 配信

ドラマ レビュー

右衛門佐はお渡りには顔を出さず、儒学の講義をする


右衛門佐は綱吉が大奥の男たちに飽きていると聞いていたため、わざとお渡りには顔を出さなかった。そして、綱吉の父である桂昌院(玉栄)(竜雷太)を懐柔しようと好みにあった綺羅びやかな袈裟を献上。さらに大奥で儒学の講義を開きたいという。上様が色ごとも好きだが、学問も好んでいたためだった。

右衛門佐が儒学の講義を行っている声を聞き、綱吉が部屋に入っていく。スローモーションで捉えられ、綱吉を演じる仲里依紗の美しさが際立つ。

右衛門佐が謀反を良しとした孟子を講義していたことと、側室の伝兵衛(徳重聡)に挨拶がないことを綱吉が指摘すると、右衛門佐は論語を用いて食い下がる。綱吉は「今度は論語か」と返し、右衛門佐のことを「なるほど、曲者じゃ」と不敵な笑みを浮かべた。

綱吉の強烈な赤い唇がアップになってドキッとさせられる。学のある右衛門佐と綱吉のスマートなやりとりにもゾクゾクとさせられ、次回からどんな展開が繰り広げられるのか期待が高まった。

◆構成・文=牧島史佳