5本目は2022年10月にディズニープラスで独占配信された映画「ロザライン」。STARオリジナル「ザ・プリンセス」に続く新解釈クラシカル作品シリーズの第2弾で、映画化も多くされてきたラブストーリーの名作「ロミオとジュリエット」を、ジュリエットのいとこで、ロミオの初恋の相手でもある“ロザライン”の視点から描いたラブコメ作品となっている。映画「(500)日のサマー」のスコット・ノイスタッターとマイケル・H・ウェバーが脚本を手掛けており、悲劇「ロミオとジュリエット」を別の角度から捉えて“喜劇”へと変えてくれた。
ロミオがちょっと軽薄な男として描かれていたり、ジュリエットとロザラインがライバルとしてバチバチ対抗したり、キャラクターの印象さえ違って見えてくるので、「ロミオとジュリエット」の物語を知っていると、より“面白く”楽しむことができる。
ロミオを「史上最高のカンパイ! 戦地にビールを届けた男」出演のカイル・アレンが演じ、恋敵ジュリエット役を「インスタント・ファミリー 〜本当の家族見つけました〜」のイザベラ・メルセードが演じている。ロザライン役のケイトリン・デバーを含めた3人の演技が見ていて楽しい。
それぞれ公開された年代もタイプも違う作品だが、ちょっぴり肌寒いバレンタインデーシーズンにピッタリの温かい気持ちになれるものばかり。ぜひその世界観を楽しんでもらいたい。
◆文=田中隆信
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