「気持ちいい」という真澄にさらに先に進んでいいか律が尋ねると、真澄はねだるように頷いた。律は真澄を攻めたてながら「気持ちいいか?」と言葉責めする。
事後にベッドで裸で横になっている二人。それぞれ男性と経験があったことを話しながら、真澄は好きな人とすることがこんなに違うんだと喜びをかみ締める。
律が女子生徒に誘われるものの自分を優先することに優越感を得る真澄。その後、真澄と律は激しく何度も求め合った。ただれた夜を過ごした翌朝、水を飲む律に真澄が水を求めると、律は口移しで真澄に水を飲ませる。口もとを流れる水も非常に官能的だ。
さすが「ポルノグラファー」の原作者・丸木戸と三木康一郎監督。今回も攻めた演出のベッドシーンにドキドキとさせられる。それだけでなく、体をつなげた関係だからこそ、その後真澄がどれだけ傷ついたことかと思いやられて切なくなってしまう。いろんな方向から心揺さぶられるシーンとなった。
◆構成・文=牧島史佳
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