放送中のドラマ「100万回 言えばよかった」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)で、幽霊になっても恋人を愛する新境地を演じている佐藤健。愛する人に姿を見せられない、声も届けられない…唯一、存在を伝える手段は“口笛”だけ。人知を超えたハンデを負いながらも愛することを諦めない、そんな超難役に挑んでいる。近年、佐藤が恋愛ドラマや恋愛要素の強い作品で放つ輝きは神がかっている。「100万回 言えばよかった」の他、Netflixシリーズ「First Love 初恋」(2022年)では運命で結ばれた男女の20年にわたる“初恋”を繊細に表現して沼落ちするファンを量産し、クールな医師・天堂役で王道の“胸キュンしぐさ”を連発したドラマ「恋はつづくよどこまでも」(2020年、TBS系)は、2023年1月からディズニープラスでも配信が始まり、また多くの女性ファンをトリコにしている。いったい、彼はなぜこうも恋愛ドラマで輝けるのか?一年で一番恋愛ムードの高まるバレンタインデーに、“恋つづ”をはじめ話題を集めた佐藤の恋愛ドラマから、その秘密を探る。
佐藤が恋愛要素の強い作品でお茶の間からの注目を集めた、といえばまず連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年、NHK総合ほか)が思い浮かぶ。恋愛ドラマを多数手掛けてきた脚本家・北川悦吏子氏による物語で、佐藤はヒロイン・鈴愛(永野芽郁)と同じ日に生まれ、生まれた時からそばにいながらすれ違い続ける幼なじみ・律を演じた。
完璧なルックスで生み出すラブシーンの美しさは言うまでもない。物語の終盤、ソファで眠っていた律が「入る?」と鈴愛をいざない、毛布にくるまってキスを交わす…そんな、連続テレビ小説にしては大胆過ぎるラブシーンにくぎ付けになったファンも少なくないだろう。
だが、律の魅力はそれだけではない。鈴愛に突然「結婚しないか」と告白し断られて傷つくシーンもあったり、思いの表現方法はとても不器用。完璧なルックスとは不釣り合いなほど自分に自信のない律だが、佐藤はそこに一片の嫌味も不自然さも感じさせない。
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