佐藤健、胸キュン満載「恋つづ」の足元を支えた誠実…恋愛ドラマで輝く理由

2023/02/14 06:10 配信

ドラマ コラム


それはきっと佐藤自身が“カッコよくあること”よりも、“純粋で、誠実であること”に重きを置いているから。放送中、佐藤は「あさイチ」(NHK総合)で律について「不器用なやつだなと思ってました。『もっとうまく生きろよ』と思いながら。でも律はすごく純粋だし、一生懸命考えながら、雑に生きてない。そこが僕は好きですね」と語っていた。不器用でも誠実な律の生き方に佐藤が敬意と共感を持っているからこそ、律の言葉や行動が胸を打ったのだ。

「これは治療だ」のキスがたまらない!


彼の秀でたルックスが光った作品も多い。“恋つづ”の略称で愛される「恋はつづくよどこまでも」は、胸キュンシーンのオンパレードにファンが熱狂した作品だ。

第1話、出会いのシーンでの“頭ポンポン”から始まり、ドSっぽくつぶやく「おまえは“天堂担”だろう」の一言。「これは治療だ」とキスするシーンや「付き合ってやる」の顎クイ、同僚たちに「俺の彼女だから」と宣言する“俺様”感。佐藤の隙のないカッコよさと低い声にツンデレキャラがピタリとハマり、放送期間中は毎話のようにTwitterのトレンド入りを果たす反響を呼んだ。

そんな“恋つづ”も、足元を支えるのは佐藤自身の誠実さだ。それがうかがえるのが、何げなく挿入される医療シーン。医者の役だから注射器や聴診器を扱ったり救護活動をしたりといった医療シーンもあったが、そうした動作のどれもが見事なまでに板についていて、流れるように行われた。

恋愛ドラマに限らず、「天皇の料理番」(2015年、TBS系)の料理シーンしかり、映画「るろうに剣心」シリーズの殺陣シーンしかり、細部の所作に至るまで妥協なく向き合い、徹底的に体に染み込ませているのが俳優・佐藤健のすごさだ。“恋つづ”でも、ドSな天堂先生というキャッチーなキャラクターを演じながら、所作には妥協しないプロ意識が垣間見える。それは、視聴者が作品世界に没入できるようにという佐藤の誠実な思いに他ならない。

佐藤健※2020年ザテレビジョン撮影

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